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ドイツ・ハンブルクで撮影されたNexperiaのロゴ。写真:ロイター |
オランダの半導体メーカー、ネクスペリア社の子会社であるネクスペリア・チャイナは、従業員に対し、現地経営陣の指示に従い、オランダ本社からの指示を無視するよう求める社内メモを送付した。この動きは、同社の事業運営をめぐる両社の緊張が高まっていることを示す新たな兆候である。
ネクスペリア中国は週末に送付した書簡の中で、同社は「中国において独立した事業体」であり、従業員には労働規則違反とみなされることなく外部からの要請を拒否する権利があると述べている。また、通知には、中国人管理職が国内事業のすべてを統括するとも記されていた。
SCMPによると、この文書は、ネクスペリア社の世界生産量の約70%を占める東莞の組立工場に加え、上海、北京、深セン、無錫の各支店にも適用される。同社は書簡の中で、中国人従業員の給与と福利厚生はオランダ本社とは独立して、現地支店から直接支払われていることも強調した。
これは、オランダ政府が国家安全保障上の懸念を理由に親会社のガバナンス構造に介入し、中国人CEOの張学正氏を解任し、取締役会を掌握したことに対する、ネクスペリア中国による強い反発とみなされている。この動きは、2019年からネクスペリアを所有しているウィングテック・テクノロジー(Wingtech Technology)グループが生産ラインを欧州から中国に移転する可能性があるというオランダの懸念を背景にしている。
これを受けて、中国商務省は10月4日、ネクスペリア・チャイナとその下請け企業に対し、国産部品の海外輸出を禁止する輸出管理命令を発令した。これは、戦略技術の支配をめぐる中国とハーグの対立に対する直接的な反撃とみられる。
世界の半導体サプライチェーンで重要な役割を果たし、ネクスペリア社最大の製造施設の一つである東莞工場の多くの労働者は、 政治的・経済的紛争で「巻き添え被害」になる可能性があると懸念を表明している。
一方、ネクスペリア社のオランダ本社はロイター通信に対し、中国国内の従業員は引き続き社内システムにアクセスでき、給与は通常通り支払われていると述べた。しかし、専門家らは、このような内部分裂がハイテク業界で公に知られるのは異例であり、世界の半導体サプライチェーンの支配をめぐる西側諸国政府と中国企業間の緊張の高まりを反映していると指摘している。
出典: https://znews.vn/mau-thuan-ky-la-nhat-nganh-chip-post1595353.html
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