ロシアがワグナーグループの扇動と不安定化の陰謀に対処する中、ベネズエラとキューバの指導者らは支持と連帯を表明した。
ニコラス・マドゥロ大統領は6月24日、ロシアの民間軍事組織ワグナーの反乱に言及し、歴史的な記念行事で「反乱の陰謀と内戦煽動に反対したロシアのウラジーミル・プーチン大統領に連帯と支援の抱擁を送りたい」と述べた。
マドゥロ氏は、カラカスは「ベネズエラの兄弟」であるプーチン大統領を全面的に支持すると強調した。「最終的にプーチン大統領は反政府勢力に勝利した」とマドゥロ氏は述べた。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は6月15日、カラカスで行われた会合に出席した。写真: AFP
ベネズエラはロシアの緊密な同盟国であり、新興経済国グループBRICSへの加盟を熱望している。ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカを含むBRICSは、世界人口の40%以上、GDPの約4分の1を占める。マドゥロ大統領は5月下旬、BRICSを「 平和と協力を求める国々を引きつける磁石」と評した。
キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領も本日、ロシアにおいて憲法秩序と統一が守られなければならないと強調した。「権力奪取の試みに直面しているプーチン大統領と兄弟愛なるロシア国民に対し、キューバ国民と政府を代表して支持を表明します」とディアス=カネル大統領はツイッターに投稿した。
ワグナーの反乱は、ロシアがここ数十年で直面した最大の危機とみなされている。ワグナーのボス、エフゲニー・プリゴジン率いる武装集団は6月24日にロストフ・ナ・ドヌに侵入し、ロシア南部軍管区の司令部を占拠し、国防大臣を「処罰」すると脅迫した。
ロシア保安庁(FSB)は、ワグナー軍に国防省と戦うよう呼びかけたとして、プリゴジン氏を「反乱扇動」の罪で起訴した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は6月24日正午の演説で、ワーグナーの反乱を反逆行為と非難した。ロシア国防省は、同グループの武装勢力に対し、プリゴジンを放棄するよう呼びかけ、彼らの安全を確保すると約束した。
しかし、プリゴジンは自身と部下は降伏しないと宣言した。その後、ワグナー軍はモスクワ南部のヴォロネジとリペツクに進攻し、ロシアは彼らに対処するため、同地域で対テロ作戦を開始した。
ロストフ・ナ・ドヌでワーグナーの兵士と会話する地元住民。写真: AFP
6月24日夜、プリゴジンはモスクワに向かっていたワグナーのメンバーに対し、「流血を避けるため」に引き返して宿舎に戻るよう突然命じた。4月25日早朝、クレムリンはプリゴジンの訴追を免除し、ロシアからベラルーシへ出国することを保証し、「蜂起」に参加したワグナーのメンバーは訴追されないと発表した。
プリゴジンの命令により、ワグナーの兵士たちはロストフ・ナ・ドヌから撤退し、反乱は終結した。ワグナーの運命は依然として不明だが、クレムリンは、反乱への参加を拒否したワグナーのメンバーの一部はロシア国防省に引き渡される可能性があると述べた。
ドゥック・チュン( TASS、AFP通信)
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