この夏、ヴィントゥオン村第5集落に住むクメール民族の子どもたち、様々なクラスから約60名の生徒が、ケンマラパペー・パゴダでクメール語を学びました。最適な学習環境を整えるため、パゴダ管理委員会はコース開始に先立ち、村内のいくつかの学校で教鞭をとるクメール民族の教師と連携し、授業を開講しました。また、困難な状況にある子どもたちを支援するために、ノート、本、ペンなどを配布しました。
各クラスに応じて、教師たちは生徒の理解と吸収を容易にするために、異なる指導法を用いています。ヴィン・トゥオン村のリー・トゥオン・キエット小学校で、ケンマラパペー寺で4年生にクメール語を教えているドゥオン・キム・ラップ先生は、「今年は10名以上の生徒がクラスに参加しています。毎回、生徒たちは授業に早く来て、講義に熱心に耳を傾けているので、授業を素早く吸収しています」と述べています。
ケンマラパペー・パゴダに通うクメール語の4年生、タック・チュオン・ゴック・ニャンさんはこう語りました。「夏休み中も勉強はしていますが、パゴダに行って近所の友達と一緒に勉強できるので嬉しいです。先生は親切で、間違った段落があれば具体的に指示をくれるので、作文の語彙を増やすのに役立っています。」
ヴィタン地区のポティランサイパゴダでのクメール語の授業。
ヴィタン区にあるポティランサイ・パゴダでは、他の多くの場所とは異なり、サラにテーブル、椅子、黒板を配置し、1年生、2年生、4年生約30人にクメール語を教えています。生徒たちが容易に理解し記憶できるよう、各レッスンは黒板に書かれており、パゴダ内の僧侶が生徒たちに何度も読み聞かせ、文字を復習し、正しい書き方を教えています。
ポティランサイ・パゴダでクメール語を学ぶ1年目を迎えたダン・ハオさんは、「授業初日は、クメール語の読み書きができないのではないかと心配していました。僧侶に数日間教えてもらったおかげで、今ではクメール語の子音と母音の読み書きができるようになりました。とてもワクワクしています。期末試験で高得点を取れるよう、しっかり勉強したいと思います。」と語った。
クメール上座部仏教寺院での学習時間は通常、毎週月曜日から金曜日まで、午前と午後の2つのセッションに分かれています。カリキュラムと指導法は僧侶と教師によって常に管理されており、学生がより深く理解し、記憶に残るようサポートします。コース終了後には、寺院は専門部署と連携し、学習成果を評価するためのテストを実施したり、学生の学習意欲を高めるための贈り物を贈ったりしています。
子どもたちはクメール語の学習に加えて、挨拶、祝日、伝統衣装など、クメール人の習慣や文化もパゴダの教師や僧侶から教わります。これにより、若いクメール世代が自らの民族文化伝統を保存することへの誇りと意識を育み続けるための基礎が築かれます。
記事と写真:フック・トゥアン
出典: https://baocantho.com.vn/gop-phan-bao-ton-van-hoa-dan-toc-khmer-a189571.html
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