UNRWAが、一部の地元メンバーがハマス戦闘員であるという疑惑について内部調査を行っている間、軍の技術者らが外国人ジャーナリストをトンネルに案内した。この事件により、いくつかの国がパレスチナ難民を支援する国連機関への援助を打ち切るに至った。
2024年2月8日、イスラエル軍がガザ地区のUNRWA本部に侵入した。写真:イスラエル軍
しかし、パレスチナ人は、イスラエルがUNRWAの名誉を傷つけるために情報を偽造していると非難している。UNRWAはガザ地区で1万3000人を雇用し、長年にわたり援助を必要とする住民にとってのライフラインとなってきた。UNRWAは学校、診療所、その他の社会福祉サービスを運営し、援助物資を配布している。
UNRWAの本部はガザ市にある。ここは、現在4か月に及ぶハマスとの戦争開始以来、イスラエル軍と戦車が襲撃してきた北部地域のひとつである。
厳重な護衛付きでツアーに参加した記者たちは、地域郊外の学校に隣接するトンネルに入り、コンクリートで覆われたトンネルへと降りていった。ツアーを率いた陸軍中佐によると、暑く狭く、時には息苦しいほど曲がりくねった通路を20分ほど歩くと、UNRWA本部の地下に到着したという。
イスラエル軍がトンネルエリアに続く小さな通路に入る。写真:イスラエル軍
軍によると全長700メートル、深さ18メートルのトンネルは、複数の部屋を露わにした。そこには、開けられて中身が空になったスチール製の金庫が置かれたオフィススペースがあった。タイル張りのトイレもあった。大きな部屋の一つにはサーバーが、もう一つには産業用バッテリーセルが置かれていた。
「すべてはここから指揮されていました。トンネルを通る電力はすべてここから供給されていました」とイド中佐は語った。「ここは中央情報本部の一つです。ハマスの諜報部隊の一つで、彼らはここで戦争の大部分を指揮していました。」
しかしイド氏は、ハマスはイスラエル軍の進撃に先立ち通信ケーブルを切断して撤退したようだと述べた。イスラエルによる厳重な道路封鎖と冬の長雨もトンネル放棄の一因となった可能性がある。トンネルの一部は砂利と膝の高さまで水が溜まっていた。
UNRWAは声明で、戦闘開始から5日後の10月12日に本部を撤退したと述べた。声明は「UNRWAは軍事および安全保障に関する専門知識を有しておらず、敷地内にあるもの、あるいは存在する可能性のあるものについて軍事査察を行う能力も備えていない」と述べている。
UNRWAの支持者たちは、深刻化する人道的苦難に苦しむパレスチナ人を支援できる唯一の機関はUNRWAだと主張する。イスラエルは、UNRWAはハマスによって「汚された」ため、交代させるべきだと主張している。
「ハマスがUNRWAに人員を送っていることは承知している。我々はあらゆる国際機関がガザで活動することを望んでいる。問題はそこではない。問題はハマスにある」とイド氏は記者団に語った。
ホアン・アイン(ロイター、AJによる)
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