退任するメキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領が提案した、有権者による裁判官選出を認めるという物議を醸した提案は、最高裁判所をはじめとする高位の裁判官、そして地方レベルの裁判官が一般投票で選出されることになる。現職の裁判官は2025年か2027年に再選を目指すことになる。
司法改革案が可決されれば、メキシコは世界で唯一、全裁判官を公選制とする国になると専門家は指摘している。しかし、AFP通信によると、この提案は大規模な抗議活動、 外交上の緊張、そして投資家の不安を引き起こしている。
抗議者たちは9月10日、メキシコシティのメキシコ上院議会議事堂内でデモに参加した。
メキシコ上院のヘラルド・フェルナンデス・ノロナ議長は、抗議者が議事堂内に入場し、テレビ映像には上院議場内に大勢の抗議者がいる様子が映し出されていたため、「無期限休会」を宣言した。
ノロナ氏はその後、上院議員らが提案の議論を開始してから数時間後、9月10日夜に別の場所で議論を続けるよう求めた。
ロペス・オブラドール大統領は、側近のクラウディア・シャインバウム氏が10月1日に就任する前に、自らの提案が承認されることを望んでいる。ロペス・オブラドール氏は、現行制度下では裁判所が政治・経済エリート層の利益に奉仕していると主張し、メキシコの司法制度は「腐敗」しており、腐敗と縁故主義が蔓延していると述べた。
ロペス・オブラドール大統領は記者会見で、「この改革に反対する人々が最も心配しているのは、司法が権力者や経済犯罪に奉仕しているため、特権を失うことになるということだ」と述べた。
一方、裁判所職員や法学生を含む抗議者たちは、ロペス・オブラドール大統領の司法改革案に反対する一連のデモを行っている。
「これは他のどの国にも存在しない」と、裁判官と弁護士の独立に関する国連特別報告者のマーガレット・サタースウェイト氏はロペス・オブラドール氏の改革案について語った。
「米国など一部の国では、一部の州裁判官が選挙で選ばれており、ボリビアなど他の国では、上級裁判官が選挙で選ばれている。この改革が成立すれば、メキシコは裁判官の選出方法に関して独自の立場に立つことになるだろう」とサッタースウェイト氏はAFPに語った。
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出典: https://thanhnien.vn/dam-dong-xong-vao-thuong-vien-mexico-khi-cac-nghi-si-dang-hop-185240911072916905.htm
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