ベトナムご訪問中の9月21日午後、秋篠宮文仁皇太子ご夫妻は、ハノイ市人民委員会副委員長のグエン・マイン・クエン氏もご同行いただき、ベトナム初の大学である文廟(クオック・トゥ・ザム)をご訪問されました。皇太子ご夫妻は、並木道をゆっくりと散策され、古代建築を鑑賞された後、クエ・ヴァン・カック、博士の石碑庭園、ダイ・タン宮殿などに立ち寄り、ガイドによる遺跡の歴史説明に耳を傾けられました。文廟(クオック・トゥ・ザム)は、千年の歴史を持つ首都の文化的・歴史的痕跡を今に伝える場所です。現在、この遺跡は魅力的な観光地となり、国内外から多くの観光客が訪れています。また、ここは、師を敬う伝統を称える活動の場にもなっており、全国各地から集まる学生たちの勉学精神を体現しています。

皇太子ご夫妻は、遺跡の敷地内にある並木道を散策されています。

世界記録遺産である82基の博士碑を視察した皇太子夫妻は、ベトナム人の勤勉さ、師への敬意、才能への敬意の伝統についてお話を伺いました。これらの碑は石の亀の背中に置かれ、ベトナムの多くの王朝における82名の卒業生代表に関する情報が記録されています。皇太子夫妻は特にクエ・ヴァン・カックと博士碑に関心を寄せました。二人の著名な日本の賓客は、これらの遺物の紹介に長い時間立ち止まって耳を傾けました。皇太子は、チュー・ヴァン・アン先生の祭壇の前で、ベトナムの永遠の模範教師であるチュー・ヴァン・アン先生の生涯と経歴の紹介に耳を傾け、敬意を表しました。この訪問により、皇太子夫妻は、ベトナムの封建王朝下における古代儒教教育制度の規模、学習方法、人材の選抜などについてより深く理解することができました。
皇太子ご夫妻は、ベトナムの古代の試験・教育制度の歴史と文化についての紹介に熱心に耳を傾けられました。
今日の午後、皇太子さまはベトナムに住む日本人退役軍人の家族とも親しくお会いになりました。

ベトナムネット