2023年8月15日から、新しいビザ政策により、電子ビザ(eビザ)の有効期間が30日から90日に延長され、複数回の入国が可能になります。この新しいビザ政策がベトナムの観光業に与える影響について、どのように評価していますか?サンディープ・アーリヤ大使:eビザ政策は、インド人からベトナムへの旅行者、ベトナム人からインドへの旅行者、双方にプラスの影響を与えると考えています。ビザの発給に約3日しかかからないため、非常に効果的なシステムであり、双方向の観光促進において重要な役割を果たしています。もちろん、 世界各国との競争も予想されます。例えば、マレーシアやタイもインドを含む他国の国民に対してビザ免除政策を実施しています。これも観光客の関心を引く要素です。これらの要因が相まって、観光客数の増加が促進されるでしょう。ベトナムには十分な基盤があり、ビザは双方向の観光促進において重要な役割を果たします。今年の9月から来年の4月は、ベトナムへの国際観光客誘致の「ゴールデンシーズン」と考えられています。サンディープ・アーリヤ大使:ベトナムは好調だと思います。おっしゃる通り、好天などの要因もあって、ベトナムの観光シーズンは到来しつつあります。さらに、インドとベトナム間の直行便は週55~56便に増加しており、これも観光促進の一助となっています。次に、ビザ発給手続きの合理化、新たな観光地の情報発信、施設整備、そしてそれらの地域に関する情報発信などが挙げられます。ベトナム側からは、大都市圏以外のインド国内のより多くの地域へのプロモーションについてもお話を伺いました。ベトナム政府のインド人観光客誘致努力のおかげで、ベトナムは着実に成長していると見ています。 ベトナム駐在インド大使が映画「Love in Vietnam」を紹介(写真:ミン・ニャン)。観光はインドとベトナムの間で急速に成長している分野です。両国間の観光協力を促進するための計画についてお聞かせいただけますか?サンディープ・アーリヤ大使:両国とも情報発信を強化しているようです。インド側では、昨年、ベトナムの旅行会社をインド国内の新しい観光地、ケーララ州、タミル・ナードゥ州、グジャラート州、ビハール州、ウッタル・プラデーシュ州などへ案内しました。観光客の認知度を高め、選択肢を多様化するために、より多くの新しい地域へ案内するよう努めています。第二に、インドとベトナムの間で運航する航空会社が増えるにつれて、飛行ルートの拡大に向けた取り組みがなされています。3か月前にはエア・インディアも直行便を開設し、 ベトナム航空、ベトジェット、インディゴに次いで4番目の航空会社となりました。ベトジェットは来月からダナンとアーメダバード間の新路線を就航すると発表しました。つまり、両国は新しい都市同士がつながり、路線も航空会社も増えているということです。第三に、旅行代理店は魅力的な観光パッケージを開発しています。観光パッケージの拡充に向けて、各社と連携し、奨励していくのも良い傾向です。映画『 Love in Vietnam』もご紹介したいと思います。インドのプロデューサー陣は、9月23日にダラット(ダラットはまだインド人観光客にはあまり知られていません)を皮切りに、ベトナム国内3~4か所で撮影を行うと発表しました。撮影は今後4ヶ月かけて行われ、インドがプロデュースし、ベトナムとインド双方の俳優が出演します。『 Love in Vietnam』というタイトルから、この映画がロマンチックな物語であることが分かります。映画を通して観光を促進するという、これも興味深い傾向です。大使館として、私たちは両国関係において、人と人との交流が非常に重要であると考えています。インド人はベトナムに対して多くの温かさ、思いやり、そして好奇心を持っており、ベトナム人もインド人に対しても同様です。観光客の増加、相互理解と感謝、そして観光の外交的側面としての友好への支持の増加に伴い、観光産業が成長していく様子を嬉しく思います。今後数年間、インドとベトナムの双方向観光の見通しは非常に明るいものになると思います。サンディープ・アーヤ大使、お話をありがとうございました!
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