プマット国立公園の一角で、遠くから母象と子象がのんびりと「散歩」している姿が見えました。近づいてみると、この2頭の象は野生動物の罠を巧みに編み込んだものでした。
プマット国立公園副園長のレ・アン・トゥアン氏は次のように語った。「2023年、プマット国立公園への現地視察中に、 ハノイ建築大学の講師と学生が、プマット国立公園のレンジャーが撤去し押収した野生動物の罠を使って、母象と子象のペアをデザインするよう依頼しました。」
設計が完成し、2018年から現在までに1万5000個以上の罠が解体され、倉庫に保管され、野生のゾウと組み合わせるために持ち出されました。
この母子象の完成にあたり、ハノイ建築大学の講師と学生、そしてプマット国立公園と森林保護区の職員と作業員が10日以上にわたり懸命に作業しました。残りの3,000個の罠は母子象の腹の中に設置されました。「象を縛る」ために使用された野生動物用の罠は、主にクランプ罠、輪縄罠、槍罠などでした。
レ・アン・トゥアン氏は次のように付け加えた。「ここで一対のゾウが野生動物を捕らえる光景は、観光客や地元住民に、野生動物を狩るのに罠を使わないように、そして野生動物を保護するようにというメッセージを送っています。」
プマット国立公園は、トゥオンズオン県、コンクオン県、アンソン県の3つの郡にまたがり、94,275ヘクタールを超える面積を誇ります。園内には、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類に属する33科82種の動物が生息しています。そのうち48種は絶滅危惧種および希少種であり、26種はベトナムレッドブックに掲載され、21種はIUCNレッドリストに掲載されています。
公園内では、各地から人々が罠や銃を用いて希少野生動物を違法に狩猟するケースが頻繁に発生しています。2024年初頭以降、プマット国立公園のレンジャーは、400以上の様々な罠に加え、狩猟銃や槍、絞首縄などの野生動物を狩猟するための武器を撤去・破壊しました。
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