テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、現在の2倍の少なくとも25%の議決権を保有しなければ電気自動車会社を経営できないと語った。
テスラの財務報告によると、2023年第3四半期時点でマスク氏はテスラ株の13%を保有している。これは大きな数字であり、特に2022年にツイッター買収のために数百億ドル相当のテスラ株を売却したことを考えるとなおさらだ。
しかし、マスク氏は依然としてテスラでの権力をさらに強めたいと考えている。「議決権の25%を握らなければ、テスラをAIとロボット工学のリーダーへと導くことは容易ではない。影響力を持つには十分だが、誰も私を止められないほどではない」と、マスク氏は1月15日にXに投稿した。
マスク氏は、もしそれができないのであれば、テスラ以外でそれらの製品を開発したいと述べている。マスク氏は長年、テスラの「完全自動運転」ソフトウェアとヒューマノイドロボットを宣伝してきた。2022年4月には、ヒューマノイドロボット「オプティマス」が「自動車や自動運転ソフトウェアよりも価値を持つようになる」と予測した。
アメリカの億万長者イーロン・マスク氏、2023年12月、イタリアのローマにて。写真:AFP
Xの投稿で彼は、25%の議決権という目標を達成するためには二重株主構成でも良いと述べているが、テスラのIPO後にはそれは不可能だと言われたという。
二重株式構造の企業は通常、議決権の異なる2つ以上の種類の株式を発行します。通常、1つの種類の株式は、創業者または初期投資家向けに確保され、もう1つの種類の株式は、議決権の少ない他の株主向けに確保されます。
「IPO後には通常の二重株主構成は認められないのに、ザッカーバーグ氏のメタ・プラットフォームに言及し、メタ・プラットフォームのような多重株主構成はザッカーバーグ家の20世代に会社の支配権を与える可能性があるが、IPO前に承認されたというのは奇妙だ」と同氏は不満を述べた。
マスク氏はテスラでの報酬パッケージをめぐって法廷闘争にも直面している。電気自動車メーカー、テスラの株主リチャード・トルネッタ氏は、マスク氏がテスラでの権力を利用して2018年以降、フルタイムで勤務することなく巨額のボーナスを受け取っているとして、数年にわたりマスク氏と取締役会を提訴している。マスク氏と取締役会は、裁判所の判決を待つ間、新たなボーナスパッケージに関する協議を中断している。
ハ・トゥ(ロイター通信による)
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