中国気象網が5月15日に発表したところによると、中国北部の一連の地方ではオレンジ色の高温警報が発令された。これは今年最初の赤色警報に次ぐ2番目に深刻なレベルで、中国の猛暑を告げるものだ。
山東省気象台は15日、オレンジ色の猛暑警報を発令し、高気圧の影響で省都済南市のほとんどの地域で15日の最高気温が37度以上になり、猛暑は3日間続き、場所によっては39度に達すると予想している。
北京では5月15日と16日にも気温が36度に達すると予想されているが、同市では例年同様の猛暑は6月にしか経験されない。
山東省だけでなく、北京、天津市、河北省、 河南省などでも最高気温が35度以上となり、37度を超える地域もあった。
中国では3月以降、一部地域で熱波が続いている。中国南西部の雲南省では、一部地域で気温が40度を超え、数百万世帯がエアコンの使用を開始したため、電力供給が逼迫している。
中国気象局(CMA)は、今年、地域に対し、さらなる熱波の発生に備えるよう警告した。夏前に数回発生した熱波は、 農業部門への懸念を高めている。
農作物の被害により、食品価格が上昇し、インフレが悪化し、新型コロナウイルス感染症のパンデミックからの回復に苦慮する中国経済に圧力がかかる可能性がある。
中国中央テレビ(CCTV)によると、4月20日現在、温暖な気候で知られる雲南省では今年の降水量が35ミリ未満となり、そのうち州都昆明では7ミリ未満で、前年同期比で90%近く減少し、当局が記録を取り始めた1987年以降で最低水準となった。
高温は中国の水資源に負担をかける可能性がある。昨年は2ヶ月に及ぶ熱波により、国内の多くの河川が干上がり、長江に深刻な被害をもたらした。
中国国家消防救難局は5月14日に干ばつ緊急事態に関する会議を開催した。
気候専門家は、地球温暖化を引き起こす気候変動が最近の異常気象の原因だと述べている。
世界気象機関(WMO)は最近、エルニーニョ現象が今後数カ月以内に再び発生し、世界の気温が上昇して新たな猛暑記録が樹立される可能性が高いと警告した。
ミンホア(VOV、Bnews報道)
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