ロシアが任命した当局者は、クリミア橋が架かるケルチ海峡付近でウクライナが自爆艇を使って石油タンカーを攻撃し損傷させたと非難した。
「予備情報によると、ロシアの民間石油タンカーSIGは、ウクライナのテロリストによる自爆ボートの攻撃を受けて損傷を受けた」と、ザポリージャのロシア任命当局者ウラジミール・ロゴフ氏は8月5日に発表した。
ロゴフ氏によると、攻撃はクリミア橋が架かるケルチ海峡の南約60キロの地点で発生した。爆発で飛散したガラスで乗組員数名が負傷したが、死者は出なかった。
乗組員によると、SIG号は襲撃後も浮いていたものの、機関室が浸水したため移動は不可能だったという。ロシアの海上救助隊は、SIG号の被害状況を確認し、今後の対応を決定するため、タグボート2隻を現場に派遣した。
7月30日に公開されたウクライナの自爆艇の写真。写真: CNN
「タンカーSIG号は数日前、ボスポラス海峡北東部で、巡視船ヴァシリー・ブィコフ号とセルゲイ・コトフ号に護衛されていたところ、自爆艇による攻撃を受けた」とロゴフ氏は述べた。「この船への攻撃は偶発的なものとは言えない」
ロゴフ氏は、タンカーSIG号はシリアのロシア軍に石油製品を輸送した後、帰路に就いていたと述べた。「今回の攻撃は、ロシアを不名誉な穀物取引に復帰させることを狙っただけでなく、中東におけるロシア軍の兵站能力を部分的に損なうことも目的としていた」とロゴフ氏は述べた。
この攻撃を受け、ロシア当局はクリミア橋の通行を一時停止した。クリミア橋の通行が24時間以内に中断されたのはこれで3回目となる。ロシアが任命したクリミア指導者の顧問オレグ・クリュチコフ氏は、「クリミア橋は直接攻撃されておらず、橋梁付近で爆発は発生していない」と確認した。
SIGタンカーは8月4日のノヴォロシースク軍港への攻撃後、自爆艇の攻撃を受けた。ウクライナの情報筋によると、これはウクライナ保安庁(SBU)と同国海軍の共同作戦であり、ロシアの揚陸艦オレノゴルスキー・ゴルニャクに「深刻な損害」を与えたという。
クリミア橋への直近の攻撃は7月17日に発生し、道路の一部が崩落し、2人が死亡、1人が負傷した。ロシアはウクライナを「テロ行為」で非難し、「適切な対応」を警告した。
同日、ウクライナ当局はクリミア橋が自爆艇による攻撃を受けたと発表した。西側メディアはSBU関係者の話として、この攻撃はSBUとウクライナ海軍による特別作戦だったと報じた。
クリミア橋(ケルチ橋とも呼ばれる)は、ケルチ海峡に架かり、クリミア半島とロシアのクラスノダール地方を結ぶ全長19キロメートルの橋です。建設はロシアによるクリミア半島併合から2年後の2016年2月に着工され、道路橋は2018年4月、鉄道橋は2019年12月に開通しました。
クリミア橋の位置。画像: RYV
グエン・ティエン(ロイター通信、TASS通信)
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