クアンガイ省で生まれたフォンさんは、兄弟姉妹の多い家庭の長女です。6歳の時、ガソリンによる火傷を負い、健康状態と容貌に影響が出ました。その後まもなく、父親が亡くなり、母親は4人の子どもを一人で育てることになりました。
母と弟妹たちを愛していたフォンさんは、16歳になる前に生計を立てるために家を出ました。当時、フォンさんはおもちゃや小物を詰めた板を肩に担ぎ、 ホーチミン市内を歩き回りながら品物を売り歩き、貯めたお金を故郷に送りました。母の薬代、生活費、弟妹たちの家族の生活費、そして自分の幸せについて考えていたのです。
運命のいたずらか、彼女はかつてハウザン省のヴィタン市(現在のカントー市ヴィタン区)に商売をしに行ったとき、この土地が住みやすいと感じ、その後すぐに家族を連れてここに定住しました。
フォンさんは外国で事業を始め、勤勉さと機知のおかげで徐々に資金を貯め、土地を購入し、家を建て、子供のおもちゃを販売する卸売店を開きました。
苦難を経験したフォンさん(左表紙)は、常に周囲の貧しい人々を心から助けています。
6年前、家族の生活が徐々に安定してきた頃、フォンさんは周囲の困難な状況を共有するために慈善活動を始めました。ヴィタン区1区に住むファム・ティ・バさんは、毎月、フォンさんとボランティアグループのメンバーから米、麺類、生活必需品、そして時には現金を受け取っています。この支援は、バさんにとって長年の主な収入源となっています。「フォンさんが何度も訪ねてきて支えてくれるおかげで、米がなくなる心配もなく、薬を買うお金もあります。私は年老いて病気ばかりしているので、お金を稼ぐことができません」とバさんは打ち明けました。
バさんのケースは、フォンさんが率いるカイン・ドゥック・ボランティアグループが支援する約70件の活動の一つです。2019年にフォンさんが立ち上げたカイン・ドゥック・ボランティアグループ(ヴィタン区第6地区)には、現在150人以上の参加者がいます。
グループは平均して毎月約1500万ドンを費やし、病棟内外の困難な状況にある人々への支援として60~80件の贈り物を行っています。贈り物には、米10kg、麺1箱、その他生活必需品が含まれています。特に困難な状況にある人々、つまり重病の患者には、グループは追加の現金も提供しています。支援資金は、プオンさんのご家族を含む、支援者やグループメンバーからの寄付によって賄われています。
50年前のガソリンによる火傷の後遺症で、56歳にしてははるかに衰弱しているにもかかわらず、彼女は今もなお、人々を助けるために各地で慈善活動に熱心に取り組んでいます。ヴィタン区第5地区の党書記長であるドゥオン・ヴァン・トゥア氏は、「フオンさんは思いやりのある方です。彼女のボランティアグループは、地域だけでなく近隣地域でも困難な状況にある人々を定期的に支援しており、人々はフオンさんの活動に心から感謝しています」と述べています。
文と写真:DANG THU
出典: https://baocantho.com.vn/tam-long-ba-phuong-voi-nguoi-ngheo-a189947.html
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