そのため、この男子学生は過去4年間の学習で7つの奨学金を獲得し、学校での学習を奨励してきました。「両親は農家で、一年中懸命に働き、『顔を地に売り、背中を空に売り』ました。ですから、最初から奨学金を得て生活費の一部を賄い、家族の経済的負担を軽減しようと常に努力してきました」とクオンさんは打ち明けます。学習中の苦労について、クオンさんは卒業プロジェクトに取り組んでいた時が最も大変だったと言います。卒業プロジェクトのテーマは「6自由度シリアルケーブルロボットのモデルとリモコンの設計」で、クオンさんと他の2人の学生がこれに取り組みました。クオン氏は次のように語った。「このモデルを使ってシミュレーションと実験を行う必要がありました。最初の課題は、遠隔操作装置について学ぶことでした。これはベトナムでは新しい技術であり、先生の指導の下、海外から機器を購入する必要がありました。機器サプライヤーの書籍や新聞を数多く読み、粘り強く研究を重ねたおかげで、遠隔操作装置へのアプローチ方法と理解方法も見つけることができました。機器のセットアップと操作を行った時は、感動が爆発しました。」その後、グループは実際のシステムでモデルを使った実験を行いました。クオン氏によると、実際のシステムはシミュレーションとほとんど異なる動作をしていたそうです。シミュレーションは非常に理想的で、干渉や関連する機械的な問題といった現象は見られませんでした。ところが、実際のシステムは全く逆でした。この間、グループは朝から夜遅くまで懸命に作業しました。そのおかげで、モデルのエラーを徐々に克服し、設定した目標を達成することができました。このプロジェクトは講師から高く評価され、9.3点を獲得しました。ホーチミン市技術教育大学電気電子学部のトラン・ドゥック・ティエン講師は、「クオン氏のグループの研究テーマは非常に難しく、ロボット工学、電気工学、機械工学など、幅広い関連知識を必要とします。難しいテーマにもかかわらず、クオン氏と2人の友人は粘り強く、チームとして効果的に協力して成功を収めました。これは非常に称賛に値します」と述べています。近年、クオン氏は、2019年度から2020年度、2021年度から2022年度にかけて学校レベルで「5 Good Students」に選出されたこと、学術コンテスト「GENESIS64 SCADAソフトウェアの応用」で2位を獲得したこと、権威ある国際誌に3自由度ロボットの遠隔制御システムに関する論文を発表したことなど、多くの功績を残しています。
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