米国とその同盟国は、4,000万平方キロメートルの海域に広がる太平洋島嶼国との関係強化を目指している。太平洋諸島の指導者たちは、気候変動による海面上昇が安全保障上の最重要課題であると述べている。
インドのナレンドラ・モディ首相は、2023年5月21日、パプアニューギニアのジャクソン国際空港で、同国のジェームズ・マラペ首相の歓迎を受ける。写真:ロイター
モディ首相はインド太平洋諸島協力フォーラムの首脳14人に対し、インドは小島嶼国にとって信頼できる開発パートナーであり、「自由で開かれた包括的なインド太平洋」の実現に尽力すると語った。
「デジタル技術、宇宙技術、保健安全保障、食料安全保障、気候変動、環境保護の分野での能力と経験を共有する用意があることに疑いの余地はない」と、同氏は太平洋島嶼国首脳会議の開会演説で述べた。
オーストラリア、米国、日本、インドの4ヶ国首脳は最近広島で太平洋島嶼国との協力を強化することで合意したと彼は付け加えた。
パプアニューギニアのジェームズ・マラペ首相は冒頭の発言で、インドに対し「このゲームにおける大国のせいで苦しんでいる」小さな島嶼国のことを考えるよう求めた。
例えば、ロシアとウクライナの戦闘により、この地域の小規模経済ではインフレや燃料・エネルギー価格の高騰が起こっているとマラペ氏は述べた。
アントニー・ブリンケン米国務長官は午後、米国・パプアニューギニア防衛協力協定に署名し、太平洋諸島の首脳らと会談する予定だ。
防衛協力協定の調印が中国の反発を招くとの懸念から、複数の大学がキャンパス内で抗議活動を展開した。マラペ氏は、パプアニューギニアの主要貿易相手国である中国との協力を停止する意図はないと否定している。
パプアニューギニア政府は先に、米国との防衛協定は、数十年にわたり放置されてきたパプアニューギニアの防衛インフラと防衛能力を強化することを目的とした既存の協定の延長であると述べていた。
マラペ氏は日曜、防衛協定により今後10年間で米軍のプレゼンスが拡大するだろうとメディアに語った。
米国務省は、パプアニューギニアの防衛軍への防護装備、気候変動緩和、国際犯罪やHIV/エイズ対策など、経済・安全保障協力を強化するため、ワシントンがパプアニューギニアと連携して新たに4,500万ドルの資金を提供すると発表した。
マイ・ヴァン(ロイター通信による)
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