ブルームバーグ通信は、中国の経済と富の増加率に減速の兆候が見られる中、今年も中国では億万長者がさらに減少するだろうとする新たに発表された報告書を引用した。
具体的には、ヘンリー&パートナー(英国)が6月13日に発表した資金移動に関するレポートによると、中国では2023年までに投資可能資産が100万ドルを超える富裕層(HNWI)が1万3500人失われるという。
中国上海金融センターの建物
報告書によると、中国の経済政策と新型コロナウイルス感染予防措置の長期化は富裕層が国を離れる潜在的な理由とみられており、さらに長期にわたるロックダウンによって富裕層が海外に移住する理由が増えていると付け加えた。
「ここ数年、中国における富の伸びは全体的に鈍化しており、最近の流出額は通常よりも大きい可能性がある」と、南アフリカの富裕層調査会社ニューワールド・ウェルスの調査責任者、アンドリュー・アモイルズ氏は述べた。同氏はさらに、中国経済は2000年から2017年にかけて著しい成長を遂げたものの、その拡大は富裕層の増加を伴っていなかったと付け加えた。
報告書によると、富裕層の流出数が2番目に多いのはインドで、6,500人の流出が見込まれています。一方、英国からの富裕層の流出数は倍増する見込みで、英国は世界で3番目に富裕層の流出が多い国となり、ロシアに次ぐ状況となっています。米国も、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴う増税により、富裕層にとっての魅力が低下しています。
一方、オーストラリアはアラブ首長国連邦(UAE)を抜いて、富裕層(HNWI)の資金流入先として最大の国になると予想されています。今年は約5,200人の億万長者がオーストラリアに移住する見込みです。Robb Reportによると、UAEに次いで3位はシンガポールです。
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