ウクライナ上空の飛行禁止空域の設定は、NATOが戦闘に巻き込まれることを意味するため検討されていないと、ドイツのボリス・ピストリウス国防相は5月21日に述べた。
「ウクライナ西部に飛行禁止空域を設定することは、敵対行為に及ぶようなものだ。だから我々は検討していない」と、ピストリウス外相はラトビア訪問中にロイター通信に語った。
ピストリウス氏の発言は、ドイツのブスデスターク(下院)の超党派議員グループが、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアとの国境沿いに配備された防空システムでウクライナの空域を防衛するという案を提案したことを受けて出された。
5月12日、野党キリスト教民主・同盟(CDU)、与党連合の自由民主党(FDP)、緑の党に属する複数のドイツ議員が、ウクライナ上空に70キロのNATO防空圏を設定することを提案した。
この提案は、先月イランがイスラエルに向けて発射したミサイルやドローン数百発を西側諸国連合が迎撃した方法にヒントを得たと言われている。
この危機の間、英国、フランス、米国の空軍は他の国々と共に、地域に点在する西側同盟国の基地やヨルダン領空からの砲火でイランのミサイルを撃墜した。
2023年3月24日、ロシアのベルゴロド州からウクライナに向けて発射されたミサイルが、夜明けのハリコフの空を横切る。写真:RFE/RL
CDU危機対策部の広報担当者、ローデリヒ・キーゼヴェッター氏はドイツのFAZ紙に対し、この取り組みはロシア軍の新たな攻勢が続く東部におけるウクライナ軍の強化につながると語った。
「これによりウクライナ防空軍の負担が軽減され、前線を防衛できるようになる」とキーゼヴェッター氏はドイツの新聞に語った。
しかし、ドイツのオラフ・ショルツ首相率いる社会民主党(SPD)の議員団長、ロルフ・ミュッツェニヒ氏は、この提案は「無責任」だと述べた。「NATOの派遣を通じてウクライナの空域を守ることは、戦争に直接関与しないという原則に反する」とミュッツェニヒ氏は述べた。
さらに、ドイツ政府の報道官であるシュテフェン・ヘベストライト氏も、ウクライナ上空に飛行禁止空域を設定する可能性を否定した。5月13日、ドイツの新聞ASBツァイトゥングに対し、ヘベストライト氏は、過去にも同様の提案が拒否されたことがあり、今回の提案にも同様のアプローチが適用されると述べた。
報道官はまた、現在の優先課題はウクライナの防空力強化であり、ドイツはキエフに追加のパトリオットシステムを提供することでこれに貢献していると述べた。
ミン・ドゥック(TASS、テレグラフ、LIGAによる)
[広告2]
出典: https://www.nguoiduatin.vn/bo-truong-quoc-phong-duc-bac-bo-de-xuat-lap-vung-cam-bay-o-ukraine-a664764.html
コメント (0)