5月に署名された協定に基づき、米軍は島国パプアニューギニアの基地で無制限の作戦活動を行うことが許可されている。
この協定により、米国は南太平洋の島国パプアニューギニアのマヌス島のロンブラム海軍基地や首都ポートモレスビーの施設を含む、同国の重要な港湾と空港6カ所に軍隊と艦船を配備できる。
ワシントンには、これらの施設への「無制限の」アクセスが与えられ、「機器、補給品、資材を配置」できるほか、建設や開発活動を行うことができる特定の地域の「独占使用」も認められる。
米国とパプアニューギニア間の防衛協定は、5月にアントニー・ブリンケン米国務長官が同島を訪問した際に署名されたが、当時、両国は関連情報をすべて非公開にしていた。協定の詳細は、6月14日夜にパプアニューギニア議会に文書が提出された際に初めて公表された。
米沿岸警備隊の巡視船USCGCオリバー・ヘンリー号が2022年8月にパプアニューギニアのポートモレスビーに到着。写真: USCG
この協定の条件により、 太平洋における中国との競争が激化する中、米国は戦略的に重要な深海港に軍事的プレゼンスを確立できることになる。
太平洋南西端に位置するロンブラム海軍基地は、イギリス、ドイツ、日本、オーストラリア、そしてアメリカの軍隊の駐屯地として機能してきました。第二次世界大戦中は、太平洋における最大規模の米軍基地の一つであり、フィリピンを日本から奪還するために投入された戦艦6隻と航空母艦20隻を含む200隻の艦艇が停泊していました。
豊富な天然資源と重要な航路に近接するパプアニューギニアは、米中間の競争の中心地となりつつある。中国は近年、ロンブルム島に足場を築こうと試みており、2018年にオーストラリアと米国がパプアニューギニアと協力協定を締結した。
米軍がロンブルム島にアクセスできればグアム島北部の米軍基地の強化につながるだろう。これは、地域の緊張が高まって紛争に発展した場合に米国にとって鍵となる可能性があると専門家は指摘している。
パプアニューギニア(オレンジ色)の位置。図:ブリタニカ
タン・タム( AFP通信)
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