北大西洋条約機構(NATO)はロシアに対する抑止力としてフィンランドに装甲旅団を派遣する計画だと、米国主導のNATO軍とヘルシンキ政府筋を引用してイルタレハティ紙が8月22日に報じた。
同紙によると、旅団の兵力は4,000人から5,000人程度で、フィンランド南東部のミッケリに駐屯する。ミッケリの人口は5万1,000人で、ロシア国境からわずか140kmの距離にある。
情報筋によると、旅団には隣国スウェーデンとノルウェーのNATO軍も含まれる予定。
フィンランド政府は、ロシアに対する「防衛抑止力の強化」のため、他国からのNATO軍を派遣する必要があると判断した。
ミッケリにNATOの軍事本部を設置する決定は、今後数週間以内に国民に正式に発表される予定だとイルタレハティ紙が報じた。
フィンランドは、ロシア・ウクライナ紛争への懸念を理由に、長年の中立政策を放棄し、2023年4月に正式にNATOに加盟した。これに対し、モスクワはロシア北西部における防衛態勢の調整を発表した。しかしながら、フィンランド当局は、フィンランドのNATO加盟を自国の存亡に関わる脅威とは考えていないとも示唆している。
フィンランドのアンティ・ハッカネン国防相は8月21日、国営テレビ局Yleに対し、フィンランドが差し迫った軍事的脅威に直面していなくても、ヘルシンキはNATO加盟国数カ国とフィンランドへの部隊派遣について協議していると語った。
ハッカネン氏は、EUの部隊は「危機的状況に全面的に対応できるほど包括的かつ大規模」でなければならないと強調した。
ハッカネン氏によれば、フィンランドや他のNATO諸国の兵士は、ロシアとの「国境の緊張した雰囲気」などに気づいた場合、大規模な軍事演習を実施する可能性があるという。
ハッカネン氏は6月初旬、フィンランドに新たなNATO歩兵司令部を設置することも発表した。これにより、フィンランドのNATO歩兵司令部は北欧における地上戦闘作戦の指揮を担うことになる。
当局者によると、NATOの新たな指揮系統の下では、全ての北欧諸国は、北大西洋の防衛を担当する米国に本部を置く統合軍ノーフォーク司令部の指揮下に入る。従来の指揮系統では、NATOに新たに加盟したフィンランドとスウェーデンは、オランダに本部を置く統合軍東部司令部の指揮下にあった。
一方、ロシア外務省報道官マリア・ザハロワ氏は8月22日、フィンランドのNATO加盟後、同国における軍事活動が著しく増加していると述べ、フィンランドはロシアに戦略的敗北をもたらそうとする西側諸国の政策に沿って行動していると指摘した。
VNAによると
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出典: https://www.sggp.org.vn/nato-du-dinh-trien-khai-lu-doan-thiet-giap-gan-nga-post755350.html
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