ロシア当局者は、現米政権の当局者らが「ゼレンスキー大統領の政権を交渉のテーブルに着かせるために何もしなかった」と批判した。
ウクライナ情勢:ロシアは米国が外交的解決を望んでいないと非難、キエフのNATO加盟手続きがまもなく「正式化」される。(出典:ロイター) |
6月10日、ロシアのアナトリー・アントノフ駐米大使は、米国政府はウクライナ紛争の外交的解決を模索する意向はなく、キエフ政府に武器を送り続けていると述べた。
「米国は、自国地域に新たな殺傷兵器を次々と投入し続けている。こうした目的にこれほど巨額の資金を投入していることは、一つのことを証明している。ワシントンには紛争の外交的解決を模索する意図が全くないのだ」とアントノフ氏は述べた。
ロシア当局者は、現ワシントン政権の当局者らが「ゼレンスキー大統領の政権を交渉のテーブルに着かせるために何もしなかった」と批判した。
一方、同日6月10日、英国政府は過去48時間の間にウクライナ南部と東部で戦闘を繰り広げてきたウクライナ軍とロシア軍の間で異なる展開があったと説明した。
英国国防省は声明で、「一部の地域ではウクライナ軍が順調に進撃し、ロシア軍の第一防衛線を突破した可能性がある。一方、他の地域ではウクライナ軍の進撃は鈍い。ロシア軍の活動も不安定で、一部の部隊は信頼性の高い機動防衛作戦を遂行できた一方で、他の部隊は混乱したまま撤退した。ロシア軍は自軍の地雷原を通って撤退した際に死傷者が増加しているとの報告がある」と述べた。
関連して、ウクライナ国防省は、ウォロディミル・ガブリロフ国防次官が6月10日、NATOの次回のビリニュス首脳会談でウクライナはNATO加盟を達成するための行動計画を受け取り、現在の紛争終結後2年以内にNATOに加盟できるだろうと述べたと報じた。
カナダのジャスティン・トルドー首相は、ウクライナへの支持を表明するためキエフを訪問した。(出典:Ukrinform.net) |
同省はテレグラムのページで、ガブリロフ氏はコメントの中で、7月のNATO首脳会議でNATO諸国は「加盟に向けた一定の手続きに合意し、それが正式なものになるだろう」と指摘したと述べた。
ガブリロフ氏はまた、NATO加盟国の総意による意思決定と拒否権があるにもかかわらず、ウクライナのNATO加盟は「大きな問題」にはならないとし、ウクライナは「特定の形式で望むものを手に入れるだろう」と付け加えた。
「今、ビリニュス首脳会談において、ウクライナは、戦争後、例えば1、2年以内に、一定の手続きが完了した後、NATOに加盟することになるということを理解すべきだ」とウクライナ当局者は述べた。
また、ウクライナ情勢に関連して、6月10日、カナダのジャスティン・トルドー首相は、同国が大規模な反撃の準備を進めているとされる中、支援を表明するためキエフを訪問した。
トルドー首相は、2014年以来親ロシア派と戦って亡くなったウクライナ兵士たちを追悼するキエフ中心部の記念碑に敬意を表した。
カナダはNATO加盟国であり、世界最大のウクライナ人コミュニティーを有する国の一つであり、2022年2月以来、ロシアの特別軍事作戦の間、ウクライナに財政的・軍事的支援を提供してきた。
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