フランスのブルーノ・ルメール財務相は、中国や米国の生産施設ではなく、欧州大陸の工場を支援する資金を保証するよう欧州連合(EU)に働きかけると述べた。
ルメール大臣は9月27日、フランスの2024年度予算に関する閣僚理事会でのプレゼンテーションで、来年の欧州議会選挙前に規則の変更を推進し、少なくとも50%の欧州製部品を含む工業製品に公的資金を確保すると約束した。
同氏は、中国政府は中国製部品を含まない工業製品への援助は望まないだろうとし、同様にジョー・バイデン米大統領も米国製部品の60%または70%を含まないピックアップトラックには連邦政府の援助は提供しないと述べた。
この主張で、フランス財務大臣は、政策立案者がアメリカや中国の工場と同程度の公的資金をヨーロッパの工場に投資し続けることが可能であると考えているのはヨーロッパだけであると不満を述べた。
ルメール氏は「この政策、この政治的選択をやめ、欧州の産業を支援しよう」と述べた。
しかし、ルメール氏自身も7月末に北京で開かれた中仏高官級経済金融対話に出席した際、米国、欧州、中国の経済の分離は「起こりそうにない」と認めた。
中国の何立峰副首相とフランスのブルーノ・ルメール経済財政大臣は、2023年7月29日、中国北京の釣魚台国賓館で行われた中仏ハイレベル経済金融対話に出席した。写真:アル・アラビーヤ
一方、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、今何もしなければEU経済が長期的な損害につながる道に進むことになると予測し、中国との貿易に関してより強硬な姿勢を推し進めている。
今月初め、ブリュッセルは中国の電気自動車補助金に関する調査を発表した。ドイツのフォルカー・ヴィッシング運輸大臣は、この動きは貿易戦争につながり、他のセクターにも急速に波及し、甚大な経済的損害をもたらす可能性があると述べた。一方、ドイツのロバート・ハーベック経済大臣は、この動きを歓迎し、調査で競争ルールの重大な違反が明らかになれば、EUは行動を起こさなければならないと述べた。
中国はEUの調査を保護主義的だと非難し、二国間の経済関係に悪影響を与えると警告した。
一方、フランスは、マクロン大統領の気候変動対策計画に沿って、炭素排出量が最も少ない自動車に対して国が支援することになる現行のEU規則に基づく国内電気自動車購入者への「ボーナス」の変更を検討している。
ミン・ドゥック(ブルームバーグ、France24による)
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