ベトナムの人工知能の性能
科学技術省の展示スペースでは、VinMotion社が開発したヒューマノイドロボットが注目を集めています。高さ約1.7メートルで柔軟な動きをするこのロボットは、手を振ったりお辞儀をしたりするだけでなく、ベトナム語で自然な会話もできます。

会場は人で埋め尽くされ、誰もが自分の番を心待ちにしていました。ロボットが自分の名前を正しく呼ぶと、多くの来場者が興奮し、忘れられない瞬間となりました。「あんな風に話せるロボットは見たことがありません。とても面白くて現代的です!」と、ニャチャン出身の学生、グエン・アン・ミンさんは興奮気味に語りました。
さらに多くの人々を驚かせたのは、これらのロボットが完全な「ベトナム製」だったことです。ホアン・クオック・ドン率いるエンジニアリングチームは、わずか7ヶ月で12体のヒューマノイドロボットを開発し、大きな応用可能性を示しました。もう一つのハイライトは、高度な統合型人工知能(AI)モデルであるマルチエージェントAI技術です。この技術により、ロボットはほぼ瞬時に反応し、インテリジェントかつ多言語で対話することができます。ロボットの迅速な反応と正確な回答能力は、技術に精通した人々をも納得させています。
ベトナムの技術の急速な進歩
国防省の屋外展示エリアでは、「Make in Vietnam」のチュオンソンミサイル複合体(VCS-01)が特に注目を集めました。これは自ら研究・設計・製造した製品であり、高い機動性と地上目標への効果的な破壊力を備えています。展示会場には、軍事科学技術研究所の空中放射線偵察装置、電子偵察などの任務を遂行する長距離戦略多目的無人機など、数多くの最新兵器・装備が展示されており、ベトナムの最新軍事技術の習得能力を鮮やかに示しています。
展示会では、防衛・安全保障分野においても、対ドローンレーダー、最新監視システム、先進的な軍事通信機器といった優れた成果が紹介され、ベトナムの軍事科学の大きな進歩が示されました。抵抗運動の時代には、トラン・ダイ・ギア教授の改良型バズーカ砲といった自家製兵器がベトナム諜報機関の象徴となりましたが、現在ではハイテク製品が新たな地位を確立しています。
国防に加え、公安分野もAIと画像技術の応用で大きな成果を上げました。AIカメラシステムは瞬時に画像を認識・分析することができ、監視、捜査、社会秩序の管理に重要な貢献を果たしています。展示会では、無線局からデジタル通信インフラに至るまで、最先端の軍事情報機器も展示され、国防研究能力と国家安全保障システムの連携を改めて示しました。
8月28日から9月2日までの6日間の開幕後、「独立80周年 ― 自由 ― 幸福の旅」をテーマにした国家功績博覧会は、ベトナムにおいて前例のない記録となる約400万人の来場者を集めました。国民の要望に応え、ファム・ミン・チン首相は博覧会を9月15日まで延長することを決定し、ベトナムの活動と功績を探求し、体験する機会を創出しました。
医療分野では、AI画像診断装置、手術ロボット、遠隔医療プラットフォームを通して技術が実証されています。手術ロボットは、手術の精度向上、リスク軽減、患者の回復期間の短縮に貢献します。特に、Hololens拡張現実グラスは、現場の医師が専門医とリアルタイムで直接つながり、手術現場で指示を表示できるようにします。
航空宇宙展示エリアでは、ベトナムがVinasat-1衛星技術の習得で目覚ましい成果を上げ、自国衛星保有という歴史的な節目を迎えました。衛星模型や宇宙通信シミュレーション機器は、若い世代に大きな刺激を与え、生き生きとした「技術教室」へと変貌を遂げました。ベトナム国民が生み出したハイテク製品の展示は、誇りと向上心を呼び覚ましました。
出典: https://www.sggp.org.vn/tu-hao-voi-dau-an-made-in-vietnam-post811511.html
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