ハンガリーのオルバーン首相はロシアのプーチン大統領に対し、ブダペストはロシアと対立することを望んだことは一度もなく、ただ緊密な関係を築きたいだけだと語った。
「ハンガリーは、国際社会の緊張が高まる中、二国間関係の維持に努めている」と、ハンガリーのヴィクトル・オルバーン首相は本日、中国・北京でロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談で述べた。ロシアとハンガリーの首脳は、「一帯一路」フォーラムに出席するため中国を訪問している。
ハンガリー首相の報道官ベルタラン・ハヴァシ氏によると、両首脳はガス・石油輸送や原子力問題についても協議した。オルバーン氏は、ハンガリーを含む欧州にとって、ウクライナ紛争、対ロシア制裁、そして難民流入の終結が重要だと強調した。
ロシアのエネルギー企業ロスアトムは2014年の契約に基づき、ハンガリーに原子力発電所を建設している。
ロシアのプーチン大統領(右)とハンガリーのオルバーン首相は10月17日、中国・北京で会談した。写真: AFP
プーチン大統領は、一部の欧州諸国との関係を維持できることを嬉しく思うと述べた。
プーチン大統領は、「現在の地政学的状況では、接触を維持し関係を発展させる余地は極めて限られているが、多くの欧州諸国との関係が維持・発展していることは喜ばしい限りだ。その一つがハンガリーだ」と述べた。
ハンガリーは欧州連合(EU)とNATOに加盟しているが、ウクライナ戦争勃発後、ウクライナへの武器や軍事装備の提供を拒否している。ハンガリーはロシアに対するEUの制裁を繰り返し批判し、ウクライナへの支援について他の加盟国と議論を重ねてきた。
オルバーン首相は、EU加盟27カ国の中で最も親ロシア的な指導者とみなされている。彼は、モスクワはブダペストにとって安全保障上の脅威ではないと述べ、ハンガリーはロシアとの経済関係を維持すると宣言している。
プーチン大統領とオルバーン氏の最後の直接会談は、ロシアがウクライナで軍事作戦を開始する3週間前の2022年2月1日にモスクワで数時間行われた。
フエン・レー氏( AFP通信、ロイター通信による)
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