ニューヨーク・タイムズのデータを引用して米議員らが発表した情報によると、運転免許証情報や児童性的虐待に関する情報を含む米国のTikTokユーザーデータが、社内メッセージアプリ「Lark」を通じてTikTokプラットフォームとByteDance(中国に所在する親会社)の間で共有されていたという。
2023年3月、TikTokのCEOである周子淑氏は、米国下院のエネルギー・商業委員会で、この短編動画共有プラットフォームにおけるユーザーデータの米国内での保管問題について証言しました。周氏は、情報は米国で保管され、米国企業によって運営され、米国人によって監督・管理されていると断言しました。しかし、議員たちはそれを完全に信じてはいませんでした。
TikTokのCEOショウ・チュウは2023年3月に説得力のない公聴会を受けた
リチャード・ブルーメンソール上院議員(民主党)とマーシャ・ブラックバーン上院議員(共和党)は最近、上院でTikTokのCEOが「誤解を招く不正確な回答」をしたと非難し、今週末までに同社幹部に数十の質問に答えるよう求めた。
2人の米上院議員はCEO宛ての書簡で、「ユーザーの安全と国家安全保障に関わる深刻な問題に対するTikTokの誤解を招く、あるいは不正確な対応に懸念を抱いており、TikTokに対しこれまでの不正確な発言を訂正し説明するよう求める」と述べた。
NYTの報道によると、「Lark上の膨大なユーザーデータは、中国国内のみならず他の地域のByteDance従業員によって容易にアクセスできる」とのことだ。さらに、Larkは中国にサーバーを持つメッセージングプラットフォームでもある。先月、権威ある雑誌『フォーブス』は、TikTokのコンテンツクリエイターの財務情報(税務データ、社会保障番号など)の多くが、このプラットフォームによって中国国内に保存されていることを暴露する記事を掲載した。
両議員は、TikTokの従業員とCEOから、米国ユーザーのデータをバージニア州(米国)とシンガポールに保存していることについて何度も聞かされてきたと述べた。「TikTokがユーザーデータを中国に保存していることや、写真、運転免許証、法的文書を含む報告書といった機密性の高いコンテンツを含む米国人の情報がLarkで共有され、バイトダンスの従業員が簡単にアクセスできることについて、一度も言及されていません」と、米国議員はチューCEO宛ての書簡で述べた。
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