9月19日夜(ベトナム時間)、東京で開催された2025年世界陸上選手権の男子200メートル決勝で、ノア・ライルズ選手が力強い加速を見せ、主要競技で何度も2位に終わっていたチームメイトのケニー・ベドナレク選手に、またしても銀メダルを譲り渡した。
ジャマイカのブライアン・レベル選手は19.64秒の自己ベストで銅メダルを獲得し、2015年の世界選手権でウサイン・ボルト選手が成し遂げた偉業からちょうど10年ぶりにジャマイカ陸上競技界にこの種目でのメダルをもたらした。
フィニッシュラインを越えた後、ライルズはまるで4度の世界ランキング1位の座を固めるかのように、顔に4本の指を立てた。この勝利は彼にとって特に大きな意味を持つものだった。というのも、わずか数日前には100メートルで銅メダルを獲得していたからだ。

感情を隠し切れないライルズはこう語った。「2021年東京オリンピックのこのスタジアムで、メダルを獲得したのに観客の応援がなかったという、不完全な記憶を変えたかった。今日はスタンドから溢れるエネルギーが、すべてを生き生きと神聖なものにしてくれた」
ライルズは怪我の影響でシーズン序盤はスロースタートとなり、今年の東京大会でピークを迎えるために懸命にトレーニングを重ねた。100mでは敗れたものの、200m準決勝で19秒51を記録し、王者ライルズのタイムリーな復活を予感させた。
200メートル決勝でも、彼はいつものスタイルを貫いた。明るく染めた髪、爆発的な走り方、名前が呼ばれると大声で叫ぶ姿だ。
一方、ベドナレクは最後の数メートルで再びチームメイトに追い抜かれ、金メダルの夢は未完のままだった。100メートルで4位だったベドナレクは、今回も準優勝を果たし、オリンピックから世界選手権まで銀メダルの記録を伸ばした。
「2位になるのは嫌だ。6年間ここにいるんだから。ビデオを見て、そこから学ぼうと思う。でも、今日はベストではなかった。毎年、もっと良くなるために学び、努力している」とベドナレクは語った。
一方、ノア・ライルズは、女子200メートル競技で金メダルを獲得したばかりの同胞メリッサ・ジェファーソン・ウッデンとともに祝勝ラップを走り、この夜を締めくくった。
ライルズ選手は野心を隠さない。「次の金メダルはリレーで取りたい。そして2027年まで待って、史上初となる200メートル世界選手権で5回優勝する選手になりたい。」
東京での勝利は、ライルズ個人にとって輝かしい節目であるだけでなく、待つこと、失敗を乗り越えること、そして常に新たな高みを目指すことを知っている真のチャンピオンの鋼のような精神と気概の象徴でもある。
出典: https://nhandan.vn/noah-lyles-lan-thu-tu-lien-tiep-dang-quang-cu-ly-200m-the-gioi-post909315.html
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