ジャック・スミス特別検察官は、ドナルド・トランプ前大統領がホワイトハウスを去った後、フロリダ州にある自身のリゾート「マール・アー・ラーゴ」でオーストラリア人の億万長者に米国の原子力潜水艦の能力について漏らしたとの疑惑を捜査している。
2019年、ドナルド・トランプ前米大統領とプラット・インダストリーズ会長のアンソニー・プラット氏。(出典:9news.com) |
10月5日のABCニュースによると、ジャック・スミス特別検察官は、ドナルド・トランプ前大統領が退任からわずか数か月後にフロリダ州のマール・アー・ラーゴ・リゾートでオーストラリア人の億万長者に米国の原子力潜水艦の能力について明らかにしたとの疑惑を調査している。
ABCニュースは、トランプ氏が2021年初頭、オーストラリアの億万長者アンソニー・プラット氏と、米国の新型原子力潜水艦を含む潜水艦の技術秘密について、潜水艦が搭載する核兵器の数や、ロシアの潜水艦に探知されずに航行できる距離などについて話し合ったと報じた。
その後、このオーストラリア人億万長者は、従業員11人、政府職員10人、元オーストラリア首相3人、そして複数のジャーナリストを含む少なくとも36人にこの情報を共有し、そのうち数人はスミス司法長官に情報を提供した。FBIと司法省の検察官は、この情報についてプラット氏を少なくとも2回聴取した。
ニューヨーク・タイムズ紙は、オーストラリアの億万長者アンソニー・プラット氏が、裁判で元大統領に不利な証言をする可能性のある証人として特定されている数十人の中に含まれていたと報じた。
2019年にオハイオ州のプラット・インダストリーズ工場を訪問した際、同グループのトップはドナルド・トランプ大統領から「オーストラリアで最も成功した人物」と称賛された。
訪問中の当局者との会話の中で、トランプ氏は次のように述べた。「オーストラリアの潜水艦乗組員は長年にわたりアメリカの潜水艦に乗艦しており、同様にアメリカ海軍の乗組員もオーストラリアの艦艇に乗艦している。これは完全な協力関係だ。アメリカの潜水艦とオーストラリアの潜水艦の戦闘システムは共同プログラムだ。」
上記の動きに対し、トランプ前大統領の報道官は、ABCニュースが得た情報は証拠や関連情報が欠けた単なる「ささやき」ニュースだと述べた。
2024年5月に予定されている機密文書所持の罪でのトランプ前大統領の刑事訴追において、スミス検事はトランプ氏による潜水艦に関する機密情報の漏洩の詳細を訴追に含めていない。
ドナルド・トランプ前大統領はホワイトハウスを去った後、フロリダ州の別荘「マール・アー・ラーゴ」に「多数の」文書を持ち去ったと、検察は10月5日に公開された49ページの起訴状で述べた。
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