ガザ地区の紛争は戦闘開始から100日目に入り、依然として複雑な状況が続いており、組織や各国は停戦を求め続けている。
2023年12月8日、ガザ地区南部ラファの仮設キャンプにいる子供たち。(出典:THX) |
スプートニクニュースは、欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表が1月14日、ガザ地区に関する協議に参加するため、アラブ諸国とイスラエルの外相、およびアラブ連盟(AL)の事務局長をブリュッセル(ベルギー)に招待したと発表したと報じた。
この会合は1月22日に予定されているEU外務理事会の会合に合わせて開催される。
欧州対外行動庁のウェブサイトには、ボレル氏の声明が掲載され、EU当局は欧州各国の閣僚と地域諸国の閣僚との意見交換を通じて中東和平実現に向けた取り組みに貢献することを期待するとの見解が示された。
同時に、ボレル氏は、ガザ紛争に関してEU内で統一された見解が欠如していることを認めた。
同日、エジプトのアブデルファッターハ・エルシーシ大統領はカイロで中国の王毅外相と会談し、パレスチナ民間人を保護し地域の不安定化を防ぐため、ガザ地区での即時停戦を改めて求めた。
「エジプトと中国は国際法を遵守する必要性について立場を強調し、パレスチナ人の土地からの強制的な追放に強くかつ明確に反対する姿勢を改めて表明した」とエジプト大統領府は声明で述べた。
双方はまた、公正かつ包括的な解決を通じてパレスチナ問題の根本原因に対処する必要性、ならびに二国家解決に基づく独立したパレスチナ国家の樹立の必要性を強調した。
エジプトと中国はともにパレスチナの国連正式加盟を支持し、国連安全保障理事会と国連総会の関連決議に従い、国際社会に対し責任を果たし、ガザへの人道支援を増やすよう呼びかけている。
また1月14日、国連は、イスラエルとパレスチナのハマス運動との紛争が100日という節目を迎える中、ラファ国境検問所の「ドアを通って」避難を余儀なくされた何十万人もの民間人の緊急のニーズに応えるために、あらゆる努力を払ってきたと発表した。
新しく任命されたパレスチナ担当国連常駐調整官ジェイミー・マクゴールドリック氏は、ガザ地区と外界を結ぶ唯一の連絡路であるラファ検問所の過密状態や、戦闘の急激な激化による必須サービスの深刻な不足、劣悪な生活環境について警告した。
国連当局者らによると、推定180万人がラファに集まっており、現在の危機から抜け出す唯一の方法は平和の回復だという。
一方、ハベルラー氏は、イスラエルとハマスとの戦争100日目を記念した世界保健機関(WHO)のメッセージを引用し、ガザ地区では2万4000人以上が死亡し、そのうち70%が女性と子供だったと述べた。
WHOによれば、この地域の医療施設は300回以上攻撃を受け、ほとんどの病院が業務停止に追い込まれ、限られた医療サービスを提供できる施設は15施設のみとなっている。
WHOは、ガザの人々が安全な場所もなく、言葉では言い表せないほどの危険と恐怖の中で地獄のような状況で暮らしていると述べ、すべての当事者に対し、すべての敵対行為を終わらせ、流血を避け、人質を解放し、直ちに停戦するよう改めて呼びかけた。
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