国内組立自動車の生産台数は力強い成長軌道にあり、今年の第1四半期から第3四半期にかけて33万8,400台に達し、同期比で52%以上増加しました。しかしながら、ベトナム自動車産業の現地化率と地位については議論が続いています。地域内ではタイ、インドネシア、マレーシアにはまだ遅れをとっているものの、国内生産能力の実態は一部の意見ほど悲観的ではありません。
最近、ベトナムにおける自動車の現地調達率はわずか5~20%に過ぎないという見方が広まり、懐疑的な見方が広がっています。しかし、大手メーカーのデータは全く異なる結果を示しており、ベトナムにおけるサプライチェーン構築に向けた各社の地道な努力が伺えます。
大手メーカーの現実的なイメージ
ベトナムで長年の経験と高い市場シェアを持つ企業は、目覚ましい現地生産率を達成しています。最も早く進出したブランドの一つであるトヨタ・ベトナムは、2023年2月時点で、国産車の平均現地生産率が40%に達しています。特に、トヨタ・ヴィオスBクラスセダンは、ASEAN付加価値フォーミュラに基づく現地生産率が43%に達しています。トヨタは現在、ベトナムで58社のサプライヤーと提携しており、そのうち12社はベトナム国内メーカーであり、合計1,000点の現地生産製品を生産しています。

一方、 Thacoは、起亜、マツダ、プジョー、BMWといった多くの国際ブランドの組立を手掛けるだけでなく、多くの重要部品を自社生産しています。Thacoの製品ポートフォリオには、シート、内装部品、ガラス、電線、車体、エアコンなどが含まれます。また、Hyundai、Toyota、IsuzuのOEM部品サプライヤーでもあり、米国、カナダ、日本、韓国といった需要の高い市場にも製品を輸出しています。
2019年に操業を開始したばかりのVinFastは、車体、エンジン、サスペンションシステムといった重要部品を含む電気自動車ラインの国産化率が60%を超えると発表し、画期的な成果を上げました。ベトナムの自動車メーカーである同社は、2026年までにこの数値を80%に引き上げるという野心的な目標を掲げており、これは国内生産への多額の投資戦略の証です。

売上高とローカライズ率の関係
現地調達率の向上と売上には、「鶏が先か卵が先か」のパラドックスのように、相互関係があります。メーカーが部品の現地調達に大胆に投資するには、 経済効率を確保できるほどの生産量が必要です。逆に、現地調達率の向上はコスト削減につながり、積極的に供給元を選定することで価格競争優位性を築き、顧客獲得と売上促進につながります。
実際、市場で最も売上高の多い自動車メーカー、例えばVinFast(昨年は87,000台以上を販売)やトヨタ(66,576台)などは、現地生産率も最も高いメーカーです。これは、大きな市場シェアが、自動車メーカーにとってパートナー企業を引きつけ、国内サプライチェーンに投資するための強固な基盤となっていることを示しています。

将来の展望と課題
ベトナムの自動車産業は大きな進歩を遂げているものの、タイやインドネシアのような90%の現地調達率を達成するには依然として長い道のりが残されています。しかしながら、ますます多くの国際ブランドがベトナムを工場の立地先として選択していることは、裾野産業の発展を促進するという明るい兆しと言えるでしょう。
競争が激化する市場において、生産への投資と現地化率の向上はもはや選択肢ではなく、不可欠な要素となっています。この戦略を追求するポテンシャルと決意を持つ企業は市場シェアを獲得する優位性を獲得し、躊躇する企業は取り残されるリスクに直面することになります。
出典: https://baonghean.vn/ty-le-noi-dia-hoa-o-to-viet-nam-thuc-te-va-tham-vong-10308174.html
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