そこで私は、もし自分がそこにいたら、どんな飲み物を注文するだろうかと考えました。
もちろん砂糖なしのブラックアイスコーヒーになります。
COVID-19のパンデミックがなかったら、コーヒーがこんなに美味しくて特別なものなのか知ることはなかったでしょう。
パンデミック以前は、忙しく慌ただしい生活が私を支えていました。コーヒーショップに行っても、飲み物の注文の仕方からその喧騒が伝わってきました。早くて便利なものを何でも注文していました。だから、コーヒーを選ぶことは決してありませんでした。
しかし、パンデミックが起こったとき、私は変わりました。
感染症対策で自宅待機をしていた頃、最初はただ時間をつぶすためにコーヒーを淹れ、香りを漂わせて気分を高めていました。しかし、時が経つにつれ、毎朝コーヒーを淹れることは私にとって習慣となり、情熱となり、ほとんど儀式のようなものになっていきました…
最後の一滴が落ちると、私はコーヒーカップを持って仕事部屋の窓際の隅に座り、少しずつ飲んで、舌の先に徐々に苦味を感じ、その後甘味を感じ、広がる優しい香りを楽しみながら、早朝の澄んだ音とともに心をさまよわせます。
そして私は思いました。もしパンデミックが起こっていなかったら、私はこの音を聞くことができただろうか、コーヒーがこんなに美味しいと知ることができただろうかと。
そうやって、私は軽い気持ちで穏やかな気持ちで疫病の季節を過ごしました。
今、コーヒーは私にとって親友のような存在です。よりゆっくりと生き、より自分を愛せるようになりました。そしてパンデミックの間も、コーヒーを飲む習慣は変わりません。
私の新しい一日は、氷と砂糖を入れない「ロブスタ100%」ブラックコーヒーから始まります。コーヒーを一口飲むたびに、窓の隙間から差し込む朝日や、ポーチで鳴くスズメの鳴き声、あの疫病の日々を思い出すのです…
( Nguoi Lao Dong新聞が主催する2024年「ベトナムのコーヒーと紅茶を称える」プログラムにおける第2回「ベトナムのコーヒーと紅茶の印象」コンテストへの応募)。
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