5月21日早朝、レアル・マドリードのヴィニシウス選手がバレンシアに0-1で敗れた試合の終盤に人種差別的な暴言を受け、レッドカードを受けた事件は、ここ数日、スペインサッカー界の論争の的となっている。長年にわたり人種差別防止策を講じなかったRFEFとラ・リーガに対し、多くの人々が強い批判の声が上がっている。
ヴィニシウス(中央)は、最近受けたレッドカードが取り消されたため、出場禁止にはならない。
プレッシャーを受け、RFEF(サッカー欧州サッカー連盟)は、試合終了間際にストライカーのヴィニシウスがバレンシアの選手と口論し乱闘騒ぎを起こしたため受けたレッドカードの取り消しを公式発表した。ヴィニシウスが自制心を失ってしまった理由の一つは、メスタジャ・スタジアムでの人種差別的なブーイングに苛立ちを感じていたことにある。
RFEFは、バレンシアのメスタージャ・スタジアムのスタンドの一つに対し、5試合の観客入場を禁止し、4万5000ユーロの罰金を科した。スペインサッカー連盟はこれに先立ち、同試合のVAR審判6名を無期限の出場停止処分とすることも決定している。これは、主審がフィールド上の問題を審査・処理するために、実際の出来事と異なる映像を抽出したという理由による。
「これらのミスにより、主審は試合全体の流れを把握しておらず、何が起こったのかを適切に評価していなかった。それが最終判定に影響を与えた」とRFEFは、ヴィニシウス選手へのレッドカードの取り消しを説明する声明の中で述べた。
レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長(左)がヴィニシウスへの支持を表明
スペインメディアによると、RFEFとラ・リーガの今回の措置は、この事件が極めて深刻なものと見なされたことを受けて、国民の批判をいくらか和らげるだろうとのことだ。しかし、これは今シーズン、人種差別問題に関連した初めてのペナルティに過ぎず、ヴィニシウス選手は同様の状況に10回遭遇したと言われているが、反応はしたものの、そのほとんどは沈黙を守っていた。
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