ランド研究所欧州事務所の上級研究員ブレイデン・スパーリング氏は、中東における中国の海軍活動は、北京が遠方の戦域に部隊を展開する訓練を行っていることを示していると述べた。
中国海軍第44艦隊と第45艦隊がアデン湾で送別式典を開催した。(出典:中国軍事オンライン) |
ランド研究所欧州事務所の上級専門家スパーリング氏は10月27日、ニューズウィーク誌のインタビューで、中国は艦隊の発展に多大な資源を投入し、その規模を大幅に拡大しており、だからこそ米国は中国海軍を370隻の艦艇と潜水艦を擁する「数で世界最大の海軍力」と認めているのだと語った。
スパーリング氏によれば、現在中東には第44任務部隊と第45任務部隊に属する中国海軍の6つの艦隊が展開しており、各艦隊には駆逐艦1隻、フリゲート艦1隻、護衛艦1隻が含まれているという。
RANDのアナリストは、これらの艦艇は他の海軍力に比べ戦闘経験は乏しいものの、能力は高く、人民解放軍海軍(PLA)の急速な技術発展を反映していると指摘した。「現在、戦闘準備の整った艦艇を6隻保有することは、世界中の多くの国にとって負担が重い配備だ」とスパーリング氏は述べた。
しかし、専門家は、東地中海に展開する2つの米空母打撃群は、特に護衛機の数を考慮すると、より多くの艦艇を保有し「より強力」であると指摘した。「米国が世界中に有する基地網と提携関係、そして世界規模での作戦経験は、依然として中国のこれまでの能力をはるかに上回っている」と彼は述べた。
同氏によると、中国海軍のこの地域における活動は通常の任務に関連しているものの、艦艇の展開は北京が遠方の戦場への部隊展開を訓練していることを示している。しかし、同氏はこれらの艦艇の動きはハマスとイスラエル間の紛争の激化とは無関係であると評価した。
これに先立ち、駐米中国大使館の劉鵬宇報道官はスプートニクへの声明で、イスラエル・パレスチナ紛争に関連して中国軍艦が中東に派遣されているという根拠のない誇大宣伝をやめるよう求めた。中国軍艦の中東地域への派遣は、通常の護衛任務と友好訪問の一環である。
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