10月27日、イスラム主義組織ハマスは、イスラエル軍が病院を戦争活動の隠れ蓑として利用しているという同軍の非難を根拠がないとして否定した。アメリカの新聞は、イスラエルのネタニヤフ首相が地上作戦を突然延期した理由を引用した。
イスラエル兵がガザ地区付近をパトロールしている。(出典:EPA) |
「敵軍報道官の主張は根拠がない」とハマス政治局幹部のイザト・アル・リシュク氏は語った。
アル・リシュク氏は、イスラエルが「わが国民に対する新たな虐殺への道を開く」ためにこうした非難を行っていると非難した。
この発言は、イスラエル軍がガザ地区外に集結し、同地区への急襲を実施し、約1,400人の死者を出したハマスによるイスラエルへの血なまぐさい攻撃への報復として予想される地上攻撃に備えているさなかになされた。
同日10月27日、イスラエル軍は、パレスチナ領内で戦争が激化する中、ハマスがガザ地区の病院をイスラエルへの攻撃を指揮する司令部として利用していると非難した。
イスラエル軍報道官のダニエル・ハガリ少将は記者会見で、「ハマスは病院をハマスのテロリストや司令官の司令部や隠れ家に変えている」と述べた。ハガリ少将は写真、図表、音声記録を提示し、ハマスが病院システム、特にアル・シーファ病院を、ガザ地区に広がる広大なトンネル網への多くの司令施設や入り口を隠蔽するためにどのように利用しているかを示した。
一方、ニューヨーク・タイムズ紙は10月26日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がガザ地区での地上作戦開始計画の承認を拒否したため同国軍と対立していると報じた。
イスラエルの指導者らは、10月7日の攻撃に対する報復としてパレスチナ武装組織ハマスを「壊滅させる」と誓っているが、イスラエル高官の間で、どのように、いつ、あるいは全面的な武力を投入するかどうかさえ合意に至っていないと、米国の新聞が伝えた。
ユダヤ国家であるイスラエルは、ハマスの攻撃を受けて約36万人の予備兵を招集し、数週間にわたってガザ地区を爆撃し、封鎖されたパレスチナ自治区への小規模な侵攻を数回行っている。
ニューヨーク・タイムズ紙は、イスラエル軍が早ければ10月27日にも行動を起こす可能性があるとさえ主張した。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、イスラエル国防軍(IDF)指導部は攻撃計画を完了したものの、ネタニヤフ首相はその実行を承認しなかった。同紙は、 軍関係者が閣議に録音機器を持ち込むことも禁止されていると付け加えた。
ハマスによる攻撃は過去50年間でイスラエルに対する最悪の国家安全保障侵害であり、政府による人質事件への対応はネタニヤフ首相への政治的圧力を強めている。
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