先週、中国東方航空は上海から北京まで満員の乗客を乗せたC919型機の運航を開始した。これは中国商用航空集団(COMAC)にとって大きな節目となる。
これについて、米ボーイング社のCEO、デーブ・カルフーン氏は6月1日、これが同社とライバル企業エアバス(フランス、ドイツ、スペイン、イギリス)による独占の終焉の兆しであるとは考えていないと語ったとロイター通信が報じた。
デイブ・カルフーン氏は1月31日にワシントンのボーイング工場で講演した。
カルフーン氏は、C919は「優れた飛行機」だが、COMACが中国の航空会社のニーズを満たすために必要な生産能力を構築するには「長い時間」がかかると述べた。ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、カルフーン氏は、たとえCOMACがC919の生産数を増やすことができたとしても、ボーイングやエアバスに遅れをとることになるだろうと述べた。
中国初の国産旅客機の受注数はどれくらいですか?
「このペースと規模で成長している世界市場において、サプライヤーが3社あることはそれほど恐ろしいことではありません。あまり心配しすぎるのは愚かなことだと思います」とカルフーン氏は付け加えた。
ボーイングのCEOは、同社は現在の競争に注力し、「技術競争に勝つ」ための態勢を整える必要があると述べた。さらに、中国は依然として「当社の友人であり、顧客」だが、米中間の地政学的緊張により事業運営が調整される可能性があると付け加えた。
エアバスがA220の新型機の発売を検討しているという報道について尋ねられると、ボーイングのベストセラー機737 MAX 8に対抗する動きとなるが、カルフーン氏は「それは気にならない」と答えた。
カルフーン氏によると、エアバスに対するナローボディ機の受注シェアの50%を取り戻すことはボーイングにとって重要ではない。むしろ、過去4年間にボーイングが市場シェアを失った最大の理由は、サプライチェーン上の様々な問題により、同社が航空機を納入できなかったことだとカルフーン氏は述べた。
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