新しく建てられた広くて清潔な教室にいるハカ学校の生徒たちの喜び。 |
仮設教室の苦難
ハカ村はカウヴァイ村の中でも特に恵まれない村で、128世帯のうち80%以上が貧困層です。長年にわたり、ハカ学校には老朽化した仮設の教室が数室あるだけでした。雨季になると、雨漏りする屋根、ぐらぐらする竹の壁、ぬかるんだ地面のせいで、学習は妨げられていました。
ハカ学校の教師、ジャン・ティ・メイさんはこう回想する。「学校の担任は、職務と教室の修繕、そして雨風から守るカバーの両方をこなさなければなりませんでした。ある日、激しい雨が降ったので、クラス全員が雨漏りを防ぐために隅に集まっていました。心が痛みましたが、耐えられるほどでした。」
施設不足は、教育と学習を困難にしています。多くの親は、子どもが学校に行くことを心配しますが、それでも退学させたくないという思いから、通わせるよう促します。村人たちは、子どもたちが安心して勉強できる、しっかりした学校に通ってほしいと願っているのです。
高地の子どもたちの未来を照らす
8月16日、カウヴァイ村党委員会・人民委員会は、サンディン慈善コミュニティグループと連携し、ハカ幼稚園・小学校の教室棟の落成式を開催しました。このプロジェクトは、旧校舎跡地に324平方メートルの敷地に建設され、教室4室、事務室2室、給食室付き厨房1室、運動場、個室トイレ2室、電気・水道設備、そして多くの教育設備を備えています。総投資額は、社会保障費、政府、保護者からの寄付金などから14億ドンです。
新しい学校は、教師、生徒、そして地元の人々に大きな喜びをもたらしました。ハカ村党支部のジャ・ミ・ジャ書記長は感激し、「子どもたちが新しい学校に通えることを、人々はとても喜んでいます。まだ困難はありますが、労力や資金を提供してくれる方々、そして皆が学校建設に尽力してくれています。これはハカ村の人々の長年の願いです」と述べました。
新しい教室では、きちんと整えられた机と椅子、明るいライム色の壁、そして広々とした遊び場が、登校初日の雰囲気をこれまで以上に活気に満ちたものにしています。3年生のヴァン・ティ・ニュン君は、「本当に気に入っています。教室には素敵な机と椅子があり、広い庭で遊べます。もう雨や風も怖くありません。みんなを失望させないよう、一生懸命勉強します。」と言いました。
今日の広々とした建設の背後には、地域社会の献身と分かち合いがあります。サンディン慈善コミュニティグループは、構想段階から資金援助を募り、完成に至るまで尽力してきました。さらに、村の保護者の方々も何十日にもわたって新しい学校の建設に尽力しました。新しい学校は、施設の不足という問題を解決するだけでなく、教師と生徒に教える意欲と自信を与え、高地の子どもたちに明るい未来を切り開きます。
カウヴァイ幼稚園の校長であるファム・ティ・トゥイ・ロアン先生は、感慨深げにこう語りました。「生徒たちにきちんとした学校を与えてくださったご支援者の方々に深く感謝いたします。これは、子どもたちが学びの道をしっかりと歩み、夢を育むための支えとなるでしょう。」
2025-2026年度、ハカ幼稚園・小学校は121名の生徒を迎え、その全員がモン族の子どもたちでした。教師と生徒の喜び、保護者の興奮、そして村全体の誇りの中で、ハカ学校は単なる瓦屋根と壁ではなく、変化の象徴であり、多くの困難に満ちた土地での新たな旅への信念の象徴でもあります。
文と写真:グエン・イェム
出典: https://baotuyenquang.com.vn/xa-hoi/202509/ha-ca-vui-diem-truong-moi-8fd6cd1/
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