ロイター通信は、イスラエル国防軍(IDF)が10月31日、同国の歩兵部隊がガザ地区の地下トンネル内に潜むハマス部隊を攻撃していると発表したと報じた。ハマスの地下トンネルシステムは、IDFがこの地域に歩兵を派遣する際の重要な標的の一つとなっている。
「過去1日間で、イスラエル国防軍はハマスの対戦車ミサイル発射装置や地下ロケット発射装置を含む約300の標的を攻撃しました。さらに、地下深くに位置する敵のトンネルを無力化しました」とイスラエル国防軍の声明は述べている。
イスラエルによれば、ハマスも対戦車ミサイルや機関銃でイスラエル国防軍の攻撃に反撃した。
イスラエル軍の戦車が10月31日、ガザ地区北部の住宅地に進入した。(写真:ロイター)
目撃者らによると、イスラエル軍は戦車をガザ市郊外付近まで移動させ、ガザの南北を結ぶ主要道路を制圧しようとしているという。
イスラエルのメディアによると、ハマスに拘束されている人質の多くはトンネルの地下におり、イスラエル国防軍がこのトンネルシステムに武力で突入すると多くの困難が生じることになるだろう。
また10月31日、ハマスの軍事部門であるアルカッサム旅団は、ガザ南部に進軍するイスラエル軍と衝突し、アルヤシン105対戦車ミサイルでイスラエル国防軍の装甲車両4台を破壊したと発表した。
アル・カサムはまた、ガザ北西部のイスラエル軍の戦車や装甲車に対して追加のミサイル攻撃を実行した。
10月30日現在、ガザ保健当局は、10月7日以降のイスラエル軍の攻撃で、未成年3,457人を含む8,306人が死亡したと発表した。国連当局は、空爆によりガザの約230万人の民間人のうち140万人以上が避難を余儀なくされたと述べている。
ガザ地区での死者数の増加を受け、米国はイスラエルに一時停戦を要請。他の国々や国連も同地区にさらなる人道支援が届くよう戦闘の一時停止を要求している。
しかし、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は10月30日遅くの声明で米国と国連の提案を拒否し、ハマスが排除されない限り戦争は終結しないと断言した。
「停戦を求めることは、イスラエルに対しハマス、テロリズムに屈服するよう求めることだ。そんなことは起きない」とネタニヤフ首相はテレビ演説で述べた。
軍事専門家らは、イスラエル軍が地上攻撃をゆっくりと進めているのは、ハマス戦闘員らが人質解放交渉に臨む可能性を残すためだと述べている。
イスラエルの慎重な戦略は、地上戦の最初の数日後には、イスラエル国防軍がガザの残りの地域への攻撃を続ける一方で、新たに支配した領土を保持するというものになると思われる。
トラ・カーン(出典:ロイター)
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