HSBCのグローバル・プライベートバンキング部門は、インフレ対策として2022年3月以来11回連続で利上げを行ってきた米連邦準備制度理事会(FRB)が、2024年6月に利下げを開始すると予想している。
ベトナムでは、ドル化を抑制するために米ドルの0%金利政策が実施されている。 |
現在、FRBは米ドルの主要金利を5.25~5.50%に維持しているが、これはこの通貨の過去20年間で最高の金利である。
中央経済管理研究所元副所長のヴォ・トリ・タン博士は、米国のインフレ率は低下しているものの、インフレ率を2%に下げるというFRBの期待にはまだ達していないと述べた。
2024年の世界経済の見通しには2つの傾向が見られます。一部の国際金融機関は、世界経済は今年も引き続き困難な状況に直面し、それが消費者需要に影響を与え、輸出を減少させるとの見方を維持しています。
HSBCは、インフレが継続的に低下する中、欧米の中央銀行のほとんどが利上げサイクルを終えていることから、2024年に米国経済がソフトランディングすれば、世界の金融市場を支える上でプラスの影響を与えると予想している。
HSBCのグローバル・プライベート・バンキング部門アジア最高投資責任者、ファン・チュク・ワン氏は「FRBは利上げサイクルを終了しており、市場は最初の利下げ前よりも回復する傾向にある」と述べた。
HSBCグローバル・プライベートバンキング部門の東南アジア・インド投資責任者であるジェームズ・チェオ氏は、新たな世界貿易回復サイクルがベトナムの輸出を押し上げると述べた。ベトナムでは国際観光客が徐々に増加し、2024年のGDP成長率は2023年を上回る6%になると予想されている。
外国金融機関は、消費と投資が引き続き主要な成長原動力であるとみており、2024年まで続くとみられる強力な外国直接投資の流入もベトナムの製造業を支えるとみている。
「2024年末までに米ドル/ベトナムドンの為替レートは24,400ベトナムドン/米ドルに向けて推移すると予測しています」とジェームス・チェオ氏は述べ、HSBCがベトナムについて最近かなり安定しているものの、予想を上回るエネルギー価格や食料価格の上昇によりインフレリスクが高まる可能性があると以前に示唆した見解に同意した。 ベトナム国家銀行は慎重な姿勢を取り、2024年の政策金利を据え置く予定だ。
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