12月1日付けのフィナンシャル・タイムズ紙のインタビューで、米国務省エネルギー資源担当次官補のジェフリー・ピアット氏は、ワシントンは今世紀末までにロシアの石油・ガス収入を半減させることを目指していると述べ、西側諸国によるモスクワへの制裁は「今後何年も」維持する必要があると強調した。
これに対し、クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は本日、モスクワは米国とその同盟国による対ロシア制裁は今後何年も続くと想定しているが、世界経済に対する米国の影響力は弱まりつつあると述べた。
「これらの制裁は今後何年も続くと確信している。(米国)代表からの声明がなくても、我々はそれを承知していた。政策を策定した時点で、我々はそれを想定していた」とペスコフ氏は記者団に語った。
クレムリン報道官ドミトリー・ペスコフ
「米国はロシアと経済貿易関係のシステム全体に圧力をかけ続け、本質的にこうした関係の形を破壊しようとするだろうと我々は考えている」とペスコフ氏は付け加えた。
ロイター通信によると、ロシアは西側諸国との貿易減少を補うため、中国、インド、そして中東、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの他の市場に目を向けている。「 世界経済は米国経済だけではない」とペスコフ氏は断言し、中国は米国に追いつきつつあると述べた。
「世界は米国よりもはるかに多様であり、米国中心の世界は終わりを迎え、国際経済関係を含め多様性の時代が始まっている」とペスコフ氏は語った。
モスクワは、ウクライナにおけるロシアの軍事作戦に対する西側諸国による前例のない制裁に直面しながらも、ロシア経済は予想以上に好調であるとの姿勢を長らく示してきた。
11月30日、ウクライナの首都キエフ近郊でウクライナ軍兵士がZU-23-2高射砲を操作している。
戦況について、RIA通信は、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が本日、同国軍がウクライナ全土に進撃していると発表したと報じた。ロイター通信によると、ショイグ国防相は来年、ロシア海軍が「オーシャン2024」と呼ばれる合同演習を実施すると述べた。
さらに、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は本日、モスクワはキエフが政治的解決に向けて動く用意がある兆候は見られず、ロシアがウクライナにおける「特別軍事作戦」の目的を変更する理由はないと述べたとロイター通信が伝えた。
現時点ではロシアの声明に対するウクライナの反応に関する情報はない。
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