
塩粒は塩辛い。塩職人の汗はもっと塩辛い。何百年も太陽、風、そして海の中で働き続けてきた彼らは、今もなおこの職業に忠実だ。季節によって、時には繁栄し、時には苦難に見舞われる。ベトナムには数多くの塩作り地域があり、北から南まで、それぞれの地域の土壌条件に応じて、多様な生産方法が採用されている。

太陽の下、畑で懸命に働く男女。背中は塩辛い汗でびっしょりと濡れている。上から見下ろすと、まるで絵画のような光景だ。しかし現実は、ベトナムの人々が千年かけて築き上げてきた塩田は、消費市場の縮小によって今もなお水面下で操業している。海塩をベトナムの特産ブランドにする方法を見つけ、そして世界へと羽ばたくという夢は、まだ漠然としている。

塩の道は浜辺に痕跡を残すだけではありません。塩の粒が魚醤の塩味に加わります。アンチョビを海塩で発酵させることで、伝統的な魚醤の瓶が作られ、日々香りが漂います。
歴史的に、クアン族は「塩の道」について話すとき、コトゥ族の交易の名残であるチュオンソン山脈に沿ったルートを思い浮かべます。

塩は、高地と低地の交易において最も貴重な産物です。アチア(タイジャン省ラン村)の崖に残る塩の崇拝の場やサンスクリット語とされる古代文字の痕跡は、この特別な「塩の道」に残る遺産と言えるでしょう。
太陽と潮風の下、「塩」の影が…




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