アジアの経済成長は今年末までに米国と欧州の経済成長を上回るだろう。(出典:CNN) |
アヤ氏は上記の発言について説明し、地域最大の経済大国である中国は2023年末までに概ね回復するだろうと述べた。一方、他の3つの主要アジア経済国であるインド、インドネシア、日本も国内需要の力強い増加を示している。
アヤ氏によると、アジアの回復が米国や欧州よりも力強い理由の一つは、インフレが他の2つの地域ほど「激しくない」ことだ。
ここではインフレ率が米国や欧州の半分程度にとどまっているため、中央銀行は金融政策を過度に引き締める必要はない。
米国では、インフレ率は2022年6月に9.1%のピークに達した後、5月に4%に低下し、2年ぶりの低水準となった。
2022年3月以降、米国連邦準備制度理事会(FRB)は毎月の利上げを開始しています。10回連続の利上げ後、6月14日と15日に開催された政策会合において、FRBはインフレ対策における一定の期待を理由に、政策金利を5~5.25%に据え置くことを決定しました。
同様に欧州では、ユーロ圏のインフレ率は5月に6.1%に低下し、2022年2月以来の最低水準となった。
しかし、欧州中央銀行(ECB)は政策を一時停止する兆候を示しておらず、同地域の金利は現在3.25%と、2008年11月以来の高水準となっている。
しかし、韓国、オーストラリア、インド、インドネシア、シンガポールなどアジアの中央銀行は金利の引き下げを開始した。
アジアの成長を支えるもう一つの原動力は、今年後半に予想される中国の回復だ。
アヤ氏は、モルガン・スタンレーは中国の回復が今年後半にさらに拡大すると評価し、同国の経済成長が2023年に昨年の3%のほぼ2倍となる5.7%に達すると予測していると述べた。
アジア地域全体の成長を支えているのはインド、インドネシア、日本であり、これら3カ国はいずれも国内需要の好調な回復サイクルを経験している。
アヤ氏は、インドは2023年に6.5%成長すると予測している。そして日本は、米国や欧州のような深刻なインフレ問題を抱えることなく、デフレ脱却の「スイートスポット」にある。
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