ジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は、今週開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて会談し、コミュニケーションの強化や競争の管理について協議する予定だと、ホワイトハウスが11月13日に発表した。
ジェイク・サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官によると、バイデン氏は米国と中国の複雑な関係を解決するには直接外交以外に選択肢はないと考えているという。
中国の習近平国家主席とジョー・バイデン米大統領。(写真:ロイター)
サリバン氏は「両首脳は、両国関係が紛争に陥らないよう、オープンなコミュニケーションを強化し、責任ある競争管理を続けることの重要性など、米中関係の最も基本的な要素のいくつかについて議論するだろうと予想している」と述べた。
「それを実現するには外交が必要です。そうすることで相違点を明確にし、リスクを回避することができるのです」とサリバン氏は付け加えた。
米国国家安全保障問題担当大統領補佐官は、ワシントンは会談で具体的な成果が得られると期待しており、中国との軍事関係の再構築や、米国で問題となっているフェンタニル取引の撲滅で進展が見られることを期待していると述べた。
中国は昨年、当時のナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問した後、米国との軍事接触を断絶した。2月に米国が偵察気球を撃墜したことで、両国間の緊張はさらに悪化した。
サリバン氏は、両国の軍隊間の意思疎通は競争が紛争につながらないようにするための手段であり、首脳会談前の協議で中国側はこの問題に関して「建設的」だったと述べた。
この会議では、イスラエルとハマスの戦争からロシアのウクライナでの軍事作戦、北朝鮮とロシアの関係、台湾、人権、人工知能、「公正な」経済貿易関係まで、世界的な問題も取り上げられると予想される。
サリバン氏によると、バイデン大統領は中東全域の安定を促進するとともに、中国も同地域の緊張緩和に関心を持つべきだと主張する。また、バイデン氏は同地域の経済ビジョンを示し、 「米国はアジア太平洋地域における包摂的で持続可能な経済成長の原動力となる」と強調する。
21カ国からなるAPEC首脳は、11月15日から17日までサンフランシスコに集結する。11月15日にサンフランシスコで行われるこの会談は、バイデン大統領と習近平国家主席にとって1年ぶりの直接会談となる。米中両国が緊張緩和に向けた外交努力を強化する中で、この会談は実現する。
コン・アン(出典:ロイター)
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