今年4月、回想録『家族、友人、そして祖国』がヒットし、9月2日の建国記念日80周年を国中が心待ちにしていた時期に、読者は出版物『祖国への心』 (Sbooksと国政出版社Truth)を通じて、グエン・ティ・ビン元副主席に再び会う機会を得た。

この本は、グエン・ティ・ビン同志の典型的な演説、記事、インタビューを集めたもので、歴史の目撃者としての考え、視点、感情を表現するだけでなく、政治や外交の戦場での忠実な革命戦士から、文化、社会、教育、人間の発展の問題に常に関心を寄せる平時の模範的な国民に至るまで、知性、勇気、人格の結晶でもあります。
本書は3部構成で、 「国家、人民、党への思い」「外交と教訓」「誠実で健全な現代教育」をテーマとしており、読者を歴史的なパリ会議へと誘います。この会議では、交渉の席に座った唯一の女性、グエン・ティ・ビン同志が南ベトナム民族解放戦線の交渉代表団長を務めました。グエン・ティ・ビン同志は、「世界外交史上、ベトナムに関するパリ交渉は…20世紀における戦争終結のための最長の交渉だった」と断言しています。200回を超える公開会議と数百件のインタビューという数字は、外交戦線の激しさを示すだけでなく、ベトナムの革命外交の粘り強さ、勇気、そして知性の鮮明な証拠でもあります。
さらに、本書には、グエン・ティ・ビン同志が1976年から1987年まで教育大臣を務めていた時代の教育分野における功績も記録されています。この時期、11月20日のベトナム教師の日が教師を称える日として制定され、「人民教師」と「優秀教師」の称号が正式に認められました。これは、常に人民を第一に考え、教育を国の持続可能な発展の基盤と捉えた指導者の戦略的ビジョンを反映しています。
本書の特徴は、簡潔で誠実でありながら、重みのある記述にある。定年を理由に副大統領の座を辞退し、その後、国への思いからその座を引き受けるなど、国家と密接に関わり続けた人生の回想は、肩書きにとらわれない偉大な人格と責任感を物語っている。
回顧録『家族、友人、そして祖国』が5万部を売り上げた成功は、グエン・ティ・ビン同志が伝えた価値観が力強く広がっていることを示しています。その後出版された『祖国への想い』は、単なる乾いた政治的回顧録ではなく、祖国と共に生き、祖国の未来を憂い、常に善を信じてきた人生の結晶です。そのため、本書は外交や教育に携わる人々だけでなく、祖国を愛し、祖国に貢献したいと願うすべての人々にとって、大きなインスピレーションの源となるでしょう。
出典: https://www.sggp.org.vn/tam-long-voi-dat-nuoc-post811044.html
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