ウクライナ当局は、アヴデーエフカの一部の状況は「非常に深刻」であり、ロシアは同市に多数の部隊を派遣していると述べた。
「アヴデーエフカの街路では戦闘は起きていない」と、ドネツク州アヴデーエフカ市の軍事部門の責任者、ヴィタリー・バラバシュ氏は1月6日に述べた。「しかし、ロシアの独立した偵察部隊がアヴデーエフカに侵入し、街路を移動していることは間違いない」
数週間前、ウクライナはアヴデーエフカの状況は「困難だが対処可能」だと考えていたが、現在「状況は非常に困難になっており、場所によっては非常に深刻だ」とバラバシュ氏は述べた。
「これは全てを失ったという意味ではありません。全てが非常に悪い状況です」とバラバシュ氏は断言した。「しかし、敵はアヴデエフカ市に非常に大きな戦力を送り込んでいます。」
ロシアのBMPTターミネーター歩兵戦闘車が2023年1月にウクライナの陣地を攻撃した。写真:ロシア国防省
2014年以降、ウクライナ軍は多くのバンカーと要塞を建設し、アヴデーエフカ市をドネツク州の州都アヴデーエフカのすぐ隣にある要塞と化した。ロシア軍は市を三方から包囲し、ウクライナは西側からの補給路しか残されていない。
ロシア軍はウクライナ軍の撤退を迫るため、アヴデーエフカへの砲撃を続けている。ウラジーミル・プーチン大統領は先週、ロシア軍がアヴデーエフカ周辺の陣地を強化し、複数の地点でウクライナ軍の防衛線を突破したと発表した。
アヴデーエフカを占領すればロシア軍の前線は50~60キロ延長され、首都ドネツィクからコンスタンチノフカなど北部の都市への玄関口が生まれ、ドネツィク州を完全制圧するという目標に近づくことになる。
米国に拠点を置く戦争研究研究所(ISW)は、ロシアの攻撃は2023年10月にアヴデーエフカ攻勢を開始した当時と比べて規模が縮小していると述べた。
ISWによれば、ロシアは作戦をアヴデーエフカ南部の住宅地区に集中させており、「バフムートの血みどろの戦いの時のように優位に立とうとする」可能性があるという。
「攻撃の全体的なテンポから、ロシア軍は、これまであまり進展がなかった南西や北への包囲よりも、アヴデーエフカの端から端までのブロックごとの攻撃を優先していることがうかがえる」とISWは述べた。
ロシアはアヴデーエフカ襲撃作戦で数百台の戦闘車両を失った可能性がある。米情報機関によると、この作戦で約1万3000人のロシア軍兵士が死傷した。
アヴデーエフカとその周辺都市の位置。画像: RYV
グエン・ティエン氏( AFP通信による)
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