ラブロフ外相は中国特使に対し、ロシアはウクライナとの紛争を解決する用意があると伝えたが、キエフと西側諸国が交渉を妨害していると非難した。
「セルゲイ・ラブロフ外相は、ウクライナ危機に関して中国がバランスのとれた立場を維持していることに感謝し、この問題の解決に積極的な役割を果たす用意があることを歓迎した」とロシア外務省は5月26日、モスクワでラブロフ外相と中国政府のユーラシア問題担当特使の李輝氏が会談したことについて発表した。
ロシア外務省は、ラブロフ外相と李氏はロシア・ウクライナ紛争の現状と危機解決の見通しについて協議したと発表した。
ロシアは紛争の政治的、外交的解決へのコミットメントを再確認したが、「ウクライナ側と西側保証国が和平交渉再開に深刻な障害をもたらしていることを指摘した」。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、5月26日にモスクワで行われた会談の前に、中国の李輝特使と握手している。写真:ロシア外務省
李克強首相とラブロフ外相の会談は、ロシア・ウクライナ紛争の解決を目指す中国外交代表団の欧州歴訪の一環である。李首相はこれに先立ち、5月17日にキエフを訪れ、ウクライナのドミトロ・クレーバ外相と会談している。
会談後、ウクライナ外務省は、ロシアへの領土譲歩を伴ういかなる和平提案も受け入れないと述べた。その後の中国外務省の声明によると、李克強外相はウクライナ当局に対し、「全ての側が信頼関係を築き、敵対行為の停止と交渉開始のための条件を整える必要がある」と述べたという。
中国は2月にウクライナ危機に関する12項目の和平案を発表した。中国は、ロシアとウクライナ間の早期停戦に向けて努力すると表明し、交渉こそが紛争の「唯一の解決策」だと述べた。
李氏は2009年から2019年まで駐ロシア大使を務め、ロシア駐在の中国大使としては最長の在任期間となった。李氏の在任期間中、習近平国家主席はロシアを9回公式訪問した。
李氏は任期終了の数か月前に、ロシアと中国の関係強化への貢献を認められ、ウラジーミル・プーチン大統領から友好勲章を授与された。
グエン・ティエン氏(タス通信、AFP通信による)
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