ガーディアン紙によると、ベルギーのアレクサンダー・デ・クロー首相は4月12日、ロシアが欧州議会に干渉し、議員らにモスクワのプロパガンダを広めさせたとの疑惑について検察が捜査を開始したと述べた。
4月11日、ブリュッセル(ベルギー)の欧州議会で行われた投票セッション
「ベルギーの情報機関は、ベルギーを含む複数の欧州諸国で活動する親ロシア派の干渉ネットワークの存在を確認した。モスクワの目的は明確だ。欧州議会でより多くの親ロシア派候補者を選出し、議会における親ロシア派の言説を強化することだ」とデ・クロー首相は述べた。
デ・クロー氏は、この問題は来週の欧州連合(EU)首脳会議で議論されると述べた。ベルギーの今回の動きは、6月の欧州議会選挙への介入の可能性に対する欧州の懸念を反映している。
チェコの情報機関は3月、欧州議会選挙への干渉を企てたロシアのネットワークを摘発したと発表した。「チェコの捜査は、モスクワが欧州議会議員に接触し、自国の政策を推進するために金銭を支払っていたことを示している」とベルギー首相は述べ、ロシアの目的はウクライナに対する欧州の支持を弱めることだと付け加えた。
ロシアはこの疑惑について直ちにコメントしなかった。
欧州議会の緑の党グループとチェコの日刊紙は、容疑者の欧州議会議員らはベルギー、フランス、ドイツ、ハンガリー、オランダ、ポーランド出身だと報じた。
AFP通信によると、EU議員は独立性と倫理に関する規則に厳格に縛られており、違反した場合は罰金などの制裁が科される可能性がある。デ・クロー首相は、ベルギーも今週、反干渉法を発動したと述べた。
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